インタビュー
» 2018年02月08日 07時00分 公開

地元の産業育成:沖縄の葉野菜不足を解消できるか? 沖縄セルラー子会社が目指すもの (1/4)

沖縄セルラー電話から会社分割し、植物工場を利用した農産物生産・販売や観光情報サイトなどを運営する沖縄セルラーアグリ&マルシェ。その取り組みについて國吉社長に聞いた。

[おきぎん経済研究所]
株式会社おきぎん経済研究所

 2017年9月1日に沖縄セルラー電話から会社分割し、植物工場を利用した農産物生産・販売や観光情報サイトなどを運営している沖縄セルラーアグリ&マルシェ。その取り組みについて國吉博樹代表取締役社長に話を聞きました。

植物工場で栽培されている葉野菜 植物工場で栽培されている葉野菜

――どのような経緯で植物工場事業、観光事業に取り組んだのですか?

 親会社の沖縄セルラー電話が2011年に創立20周年を迎えるに当たって、社内の若手を中心に、新規事業プロジェクトを社内公募をかけてスタートしたのが経緯です。

 若手の育成というところで、通信以外、本業以外の分野でアイデアを募集したのが取っ掛かりでした。

 約40もの応募があり、おからの再生、auシカのキャラクター、コンテンツ事業などいろいろなアイデアが出され、そこから事業性も含めて県経済の発展に貢献できるかという判断基準の下に、2つの事業を進めていくことになりました。

 1つ目は植物工場事業です。沖縄では夏場の葉野菜の9割は本土から移入しています。沖縄の葉野菜不足の解消と、農家のみなさんの収入アップを図る課題解決型の産業創出の視点で植物工場事業を手掛けることになりました。

 2つ目は観光事業です。観光は沖縄の基幹産業であり、IT、ICTを使って観光産業の中に私たちのノウハウ、技術を使うことにより、これから伸びしろが大きい産業分野だと判断したからです。

――御社の植物工場の特徴について教えてください。

 植物工場はいわゆるハウスを建てて室内で野菜を栽培するのですが、IT、ICT、IoT(モノのインターネット)の技術を取り入れることで、徹底的に省力化、効率化が図られています。

 室内はすべてセンサーでチェックされており、温度、湿度、水温、二酸化炭素(CO2)のデータ等が、指定された時間に管理者へ通知されるような最先端技術が散りばめられています。データはスマホ等で遠隔監視でき、蓄積したデータは人工知能(AI)で分析しレポートを返しています。

 また、当社独自でパーツを組み合わせ、農家さんが購入しやすい価格帯でシステムを構築して導入しやすくしているのが大きな特徴です。弊社独自の監視システムは県外でも御利用いただいています。

 現在、植物工場は第1工場と第2工場があり、第1工場ではハンバーガチェーンのA&Wさんのレタスとサラダを、第2工場ではリウボウさんの全店舗分にレタスを供給させていただいています。

南城市にある植物第1・第2工場 南城市にある植物第1・第2工場
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