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テレワーク経験者、わずか4% 「仕事と生活の線引き」「意思疎通」など課題「顔を合わせて働きたい」人も

» 2018年06月20日 12時45分 公開
[ITmedia]

 会社のオフィスだけでなく、自宅やシェアオフィス、カフェなどでの勤務を認める「テレワーク」。“働き方改革”の一環で導入する企業が増えつつあるが、ビジネスパーソンにどの程度広がっているのか。

 人材会社エン・ジャパンの調査によると、テレワークを知っている人は40%、勤務先にテレワーク制度がある人は17%だったが、実際に利用した経験がある人は4%にとどまった。

photo 自宅での勤務は「仕事とプライベートの線引き」が課題になるようだ(=画像はイメージです)

 テレワーク未経験者のうち、「利用してみたい」と前向きな人は40%。一方、「利用したくない」(12%)、「分からない」(48%)と答える人も存在した。

photo テレワークの利用率(=エン・ジャパン調べ)

 テレワークの利用をためらっている人に理由を聞いたところ、「仕事とプライベートを分けたい」が44%でトップ。「長時間労働などの時間管理が不安」(28%)、「会社にいる時と同じ効果を出せるか不安」(26%)と続いた。

 「社内の情報やノウハウを確認しにくくなる」(17%)、「上司や同僚と顔を合わせて仕事をしたい」(5%)との声もあった。

 経験者のテレワークに対する評価は「引き続き利用したい」が77%を占め、「時間を有効活用できる」「通勤のストレスがない」などの意見が出た。ただ、「もう利用したくない」(11%)、「分からない」(12%)との回答もみられた。

photo テレワークの利用をためらう理由(=エン・ジャパン調べ)

 「もう利用したくない」と答えた人からは、「好きな時間に起きて好きな時間に働く生活になり、生活リズムが崩れた」「仕事とプライベートの線引きが難しく、終業後もPCで作業してしまった」との体験談が出た。

 「確認したいことが電話やメールだと伝わりづらい」「業務の難しさや時間のかかり具合を上司が把握しておらず、『短時間でできるはずだ』と正当に評価されなかった」など、コミュニケーション面を課題に挙げる人も多かった。

photo テレワーク利用者の体験談(=エン・ジャパン調べ)

 調査は4月25日〜5月28日にかけて、エン・ジャパンのサービス「エン転職」の利用者8341人を対象にインターネット上で実施した。

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