ソフトバンクはAndroid版での失敗を生かし、iOS版では「+メッセージ」と「SoftBankメール」をそれぞれ別のアプリとして提供する。「『SoftBankメール』はソフトバンクユーザー同士で長文を、他のキャリアとは70文字のテキストを送受信できるアプリだ。ユーザーは好みに応じて使い分けてほしい」という。
今後の方針については「iOS対応を機に、従来のSMSよりも便利であることを訴求し、幅広い層に普及させたい。広告などを通して、良さを知ってもらえるよう取り組んでいく」(ソフトバンク)とした。
KDDIとソフトバンクは、格安SIMの“サブブランド”である「UQ mobile」「Y!mobile」をそれぞれ展開している。ネット上では待望論も出ているが、2社は「+メッセージ」をサブブランドに対応させる計画はあるのか。
取材に対し、KDDIは「未定」、ソフトバンクは「お答えできることはない」と述べるにとどまった。
楽天は2017年12月に携帯電話事業への参入を発表し、19年10月のサービス開始を予定している。キャリア3社は「+メッセージ」の普及に向け、キャリア参入後に楽天との連携を視野に入れているのだろうか。
KDDIは「お声をいただければ検討する」、ソフトバンクは「要望を踏まえて検討を進めたい」と話したが、NTTドコモはノーコメントとした。
冒頭で紹介した以外にも、「+メッセージ」はボイスメールや地図情報の送受信、既読の表示、QRコードの表示・読み取りによる連絡先交換――など多岐にわたる機能を持つ。サブブランドや楽天との連携は明言を避けたものの、3社がさらなる普及に向けて「機能をさらに充実させる」ことは確実のようだ。
「+メッセージ」はユーザーから高い支持を獲得し、LINEのように生活に欠かせない“インフラ”になれるのか。今後に注目したい。
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