大手携帯電話事業者(キャリア)のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクがメッセージサービスの分野で協力する。電話番号だけで長文のメッセージ交換、写真・動画のやりとり、スタンプの送受信、グループトーク――などを可能にし、従来のSMS(ショートメッセージサービス)の課題を克服したアプリ「+(プラス)メッセージ」を5月9日にリリースする。
SMSを進化させたRCS(リッチコミュニケーションサービス)として提供する。キャリアを問わず、最大全角2730文字を送信可能にしたほか、絵文字の共通化にも対応。約500種類のスタンプも無料で用意した。音声メッセージや地図情報の送受信、「既読」の表示、QRコードの表示と読み取り――なども実装した。(関連記事)
スマホの「電話帳」と連動するため、不明な差出人からの連絡を簡単に識別できる点も特徴だ。仕事用の端末に導入し、ビジネスチャットとしても活用できる。
当初は一般ユーザーのみを対象とするが、企業の公式アカウント開設にも順次対応し、ビジネスの幅を広げる予定。MVNO(仮想移動体通信事業者)への導入も検討を進めていく方針だ。
ただ、メッセージサービスではコミュニケーションアプリ「LINE」がユーザーに広く浸透している。すでに「LINE」誕生から7年が経過しているが、なぜキャリアはこのタイミングで手を組んだのか。
3社は同日、都内で共同会見を開き、報道陣からの質問に答えた。キャリアの広報担当者は「われわれが横並びで会見するのは過去にほとんど例がない」と口をそろえる。各社は“異例”の共同会見で何を語ったのか。
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