「+メッセージ」なぜ開発? 3大キャリアが異例の共同会見LINEとの違いは(3/4 ページ)

» 2018年04月10日 16時19分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]

ターゲットとする顧客層は?

photo「+メッセージ」の利用デモ

――どのような顧客層がターゲットなのか。各社の見解は。

ドコモ藤間氏: すでにSMSを使っている層が一番のターゲットだが、30代より上のビジネスパーソンにも使ってほしい。

KDDI金山氏: 中高年層や未成年など、老若男女問わず使ってほしい。

SB千葉氏: まずはSMSのユーザーに使ってほしいが、さらに普及させたい。

――キャリアは「+メッセージ」をどんなビジネスに生かす予定なのか。

SB千葉氏: 詳細は未定だが、送金サービスなどとの連携を視野に入れている。

「キャリアメール」との差別化は?

――既存の電子メール(キャリアメール)と「+メッセージ」のすみ分けはどうなるのか。

KDDI金山氏: 現在のユーザーは、用途や相手に応じて利用ツールを変えている。メールの主な用途は、フォーマルな連絡やメルマガの受信などに限られてきているようだ。一方、「+メッセージ」はCtoC(ユーザー同士の連絡)で使われやすいと考えている。

ドコモ藤間氏: 当社では、メールは受信専用に用途が変わってきたとみている。「+メッセージ」は相互のやりとりに適したサービスだ。

――ソフトバンクが現在提供しているMMSサービス「S!メール」は今後どうなるのか。

SB千葉氏: 引き続き提供する。「S!メール」と「+メッセージ」がストレスなくやりとりできるよう、UIを工夫する。

――企業が公式アカウントを開設した場合、ユーザーに連絡する仕組みはどうなるのか。

KDDI金山氏: SMSと同様、企業からメッセージを預かってサーバ経由で送信する仕組みになるが、少し発展させたものとなる。

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