セブン‐イレブンが7月17日から実施するはずだった生ビールのテスト販売を中止した。
セブン&アイ・ホールディングスの広報担当者は「テスト販売をすることが広く知れ渡ったことで、お客さまの需要が高まることが想定されました。店舗での対応が難しくなると判断して中止を決定しましたが、今後のことは何も決まっていません」とコメントした。
大手3社で初の生ビール提供とあって大いに話題となった今回のテスト販売だが、実はJR東日本リテールネットが運営する駅ナカコンビニの「ニューデイズ」では2016年5月から一部店舗で生ビールを販売していた。しかも、18年6月からは池袋西口店で、生ビールだけでなく、レモンサワーとハイボールの提供を試験的に開始しているという。
そこで、記者が実際に店舗で立ち飲みをしながら、どのようなお客がサービスを利用しているのか取材してみることにした。
平日の午後5時にニューデイズの池袋西口店で生ビールを実際に注文してみた。カウンターの後ろにビールサーバーが置いてあり、店員は慣れた手つきでカップをサーバーに設置してボタンを押した。自動でビールが注がれる方式なので、ビールを注いでいる間は別のお客のレジ対応が可能だ。店員のオペレーションにはそれほど大きな負担になっていないようだった。
ニューデイズで提供しているのは「アサヒ スーパードライ樽生ビール」(545ミリリットル)で、価格は398円(税込、以下同)だ。
生ビールとおつまみを持ってイートインスペースに向かうと、店内の一角にテーブルが設置されている場所を見つけた。椅子はなく、初老の男性2人が生ビールと缶ビールをそれぞれ立ったまま飲んでいた。イートインスペースは3人が同時に食事をするとお互いの肩が触れ合いそうになるくらいの狭さだ。
初老の男性2人が立ち去った後は、ほぼ途切れることなくお客がイートインスペースにやってきた。記者が2時間弱観察したところによると、食事をする客が3割でアルコールを飲む客が7割だった。夕方の時間帯ということもあるが、仕事帰りに軽く飲むお客が意外に多かった。
お客の多くは5〜10分でイートインスペースを立ち去った。店内は明るく、駅ナカコンビニのせいかひっきりなしに客が訪れることもあり、長居をする雰囲気ではないからだろう。
途中、生ビールを持った中年女性2人組がやってきた。飲みながら職場の話をしているようだったが、それでも15分弱で去っていった。
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