ファミリーマートのサンドイッチ「ファミマプレミアムサンド」が好調だ。2013年の発売から18年5月までに累計1億3000万食を突破。税込328〜368円と他のサンドイッチより100円程度高めだが、女性や中高年男性を中心にファンを増やし売り上げは右肩上がりという。
このサンドイッチ、ちょっとした特徴がある。食パンの「耳」が中途半端に残っているのだ。言われてみないと気付かないが、実際に食べるとちょっと柔らかめの耳の食感とパンの香りが口に広がる。
担当者によると「他のコンビニのサンドイッチは耳を全部切ってあるか、逆に全部ついているものが一般的」という。同社もヒットの理由の1つとして挙げるこの工夫。でもなぜ、耳を半端に残すと売れたのか?
同社によると、ファミマプレミアムサンドは通常より高級さを打ち出したサンドイッチとして開発をスタート。具材にこだわったほか、食パンには熟成期間が異なる2種類の生地を使い、塩こうじを加えるなどして工夫した。
ただ「素材にこだわった商品は他社でもある。プレミアムな商品として売り出すには他の点で差別化したい」(同社の担当者)と目を付けたのが「耳」だった。
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