ベースアップ、昇進、昇格などにより、2018年に月給が上がったビジネスパーソンは全体の46%――人材会社エン・ジャパンの調査でこんな結果が出た。昇給額は「1001円〜3000円」(29%)、「3001円〜5000円」(20%)、「1万円以上」(19%)の順に多かった。「1000円以下」も15%存在した。
昇給の理由は「定期昇給」(60%)、「ベースアップ」(23%)、「昇格・昇進」(15%)の順に多かった。ベースアップについては、サービス業、メーカー、コンサルティング業などで実施率が高い傾向がみられた。
ただ調査によると、月給がアップしたにもかかわらず、「昇給したがモチベーションは上がらない」と答えた人が46%に上った。主な要因は「もともとの月給に満足していないため」(56%)、「昇給額が少なかったため」(38%)など。
具体的な不満の声は、「昇給すると税金も上がるので、手取りはわずかしか増えない」「仕事量が多すぎて給料に見合っていない」「残業代を減らすために昇格させられた」「会社からの評価に納得がいかない」「昇給額が少ない」――などが挙がった。
「給料が増えた分、仕事の責任が重くなる」と、仕事上の負担が増えることを懸念する意見もあった。
「昇給してモチベーションが上がった」と答えた人は22%にとどまったが、「上司から『あなたに期待しているから昇格させる』と言ってもらえた」「会社から必要とされている感覚が強く持てるようになった」「会社からの評価が最高ランクだった」――といった前向きな意見が出た。
調査は2018年4月25日〜5月28日にかけて、エン・ジャパンのサービス「エン転職」のユーザーのうち、正社員として働く8349人を対象にインターネット上で実施した。
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