日野自動車は10月9日、排気部の構造に不具合があり、雪道走行時などにエアを排出できず火災が起きたり、燃料が漏れ出したりする恐れがあるとして、トラック「日野レンジャー」計1万5284台のリコールを国土交通省に届け出た。
対象となるのは、2015年4月7日〜18年9月4日に製造されたモデルで、型式は「QPG-FE2AJAA」「QPG-FE2AKAA 」「QPG-FE2ALAA 」など。
対象車種は(1)エア制御弁の排気部構造が不適切であり、雪道走行時などに排気部に水分が付着すると、凍結して排気部が閉塞する、(2)排出ガス浄化装置における添加弁の燃料配管の固定方法が不適切であり、雪道走行などで配管周辺部に氷塊が堆積すると、配管が変形・破損する――といった不具合が起きる危険性があるという。
そのため、(1)の場合はブレーキペダルを戻してもエアを排出できず火災に至る恐れ、(2)の場合は破損した配管から燃料が漏れ、排出ガス浄化装置が作動しなくなる恐れがあるとしている。
これまでに(1)は3件、(2)は2件の不具合が報告されているが、事故はまだ起きていないという。
日野自動車は今後、(1)が発生し得る全車両の排気部にカバーを装着するほか、(2)が起き得る全車両の添加弁の燃料配管の固定方法を変更する。
使用者にはダイレクトメールや直接訪問、整備事業者には機関誌でリコールを通知していく。
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