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» 2018年12月04日 06時00分 公開

ネット上の「立地」も大事:松屋と吉野家でこれだけ違う 「もうかる立地」の方程式とは? (1/6)

「あの飲食店は立地が悪い」とよく言われるが、そもそも「良い立地」と「悪い立地」は何が違うのだろうか。知ってるようで意外と知らない飲食店の立地戦略を読み解いてみよう。

[三ツ井創太郎,ITmedia]

あの企業はなぜこの数字にこだわるのか:

 出店数、品ぞろえの数、値付けなど「会社の数字」から企業の本当の狙いをあぶり出す。「あの企業はどうしてこんな戦略をとったのか」ということを、数字の裏付けも踏まえながら分かりやすく紹介する。

連載第1回:営業利益率を犠牲にしてまで鳥貴族が店内串打ちにこだわる理由

連載第2回:松屋と吉野家でこれだけ違う 「もうかる立地」の方程式とは?

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連載第4回:どん底から復活したメガネスーパーは、なぜ「安売り」と決別できたのか

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 飲食店コンサルタントの三ツ井創太郎です。今回は、飲食店の「立地」について解説したいと思います。

 飲食店は「立地が命」とよくいわれるように、「立地選定」は飲食ビジネスを成功させるための重要な要素となります。逆にいうと、どんなに素晴らしいお店でも立地選定を間違えるとなかなか繁盛しません 。

 では「良い立地」とは何なのか? 一言でいうと「人口が多い立地」となります。しかし、ただ人口が多いだけで良いかというとそうではありません。なぜなら、人口の考え方には大きく分けて「夜間人口」と「昼間人口」の2種類があるからです。ファミリー客などをターゲットとしたロードサイドの郊外店では、その商圏内に住んでいる人の数(夜間人口)が重要となります。一方で、駅前や繁華街でサラリーマンなどをターゲットとした居酒屋業態だと、その商圏内に通勤(通学)をする人の数(昼間人口)が重要となります。つまり、その業態のターゲットによって良い立地の条件は変わるのです。

photo 良い立地とは?

 さらに、立地選定を行う上では競合店の存在も重要となります。例えば、焼肉店がA駅(Aエリア)とB駅(Bエリア)のどちらの近くに出店すべきか迷っているとします。Aエリアの商圏人口が1万人、Bエリアの商圏人口は5000人となっています。Aエリアの商圏内には競合焼肉店が20店舗、Bエリアの競合焼肉店が2店舗であった場合、たとえ商圏人口が少なくても、Bエリアに出店するという戦略もあり得ます。

 このように、数値や実際の事例を交えながら飲食店の「もうかる立地の方程式」について考えていきます。

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