ローソンでは1月1日に牛乳、食パン、豆腐、卵の売り上げが伸びる傾向が2017年から強まっている。人手不足対策の一環として1月1日と2日に閉店するスーパーが増えつつあるため、コンビニに立ち寄るお客が増えているからではないかと田中氏は分析している。また、一昔前は「コンビニの牛乳やパンはスーパーより高い」というのが一般的な認識だったが、現在では価格差が縮まってきていることも背景にある。
ここまで、正月ならではの売れ筋商品を紹介してきたが、実は1年の中で最も売り上げが落ちるのは1月だという。1月1日だけを切り取って見ると、売り上げは大きく伸びるのだが、それ以外の日は伸び悩む傾向がある。正月を過ぎると高揚感から覚めるためか、お客の節約志向が強まるとともに、寒くなるので外出する機会が減るからだという。ローソンが年末から期間限定のスイーツや肉まんを販売するのは、お客のニーズに対応するのはもちろん、少しでも1月の売り上げを伸ばそうという意図もある。
このように、正月の売れ筋商品を見ていくことでお客の心理が見えてくるのだ。
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