世界2000店舗超の「PANDA EXPRESS」が東京上陸 米国発チェーンの実力は?四角いボックスでおなじみ(2/3 ページ)

» 2019年03月12日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

日本での今後の展開は?

 パンダエクスプレスは米国で「カジュアルなチャイニーズレストラン」として発展した。パンダエクスプレスが創業する以前、米国では中華料理店に対して「お店が汚いのではないか?」「どんな材料を使っているのか?」と悪い印象を抱くお客が一定数いたという。そこで、同店はそのイメージを覆し、誰でも気軽に普段使いできるレストランだとアピールすることに成功した。

 海外映画を視聴していると、ランチを四角い箱に入れてオフィスで食べているシーンを見かけるが、パンダエクスプレスは箱を使ったテークアウトでも有名だ。米国では、店内で食べる以外に、テークアウトやウーバーイーツの出前を利用するお客が多いという。

 日本に上陸してから3年目になるが、日本のお客もテークアウトをよく利用するのだろうか。広報担当者によると、クリスマスやハロウィーンといったイベントのある時期には、テークアウトを利用するお客の割合が一気に増えるのだという。看板商品のオレンジチキンは子どもにも受け入れられそうな味なので、ケンタッキーのフライドチキンなどと競合する可能性がある。

 パンダエクスプレスは沖縄に4号店をオープンする予定だ。店舗数は今後も増やす予定で、運営会社は精力的に物件の情報を集めている。東京でのビジネスが成功すると、日本各地から「うちの県にも出店してくれ」というオファーが増える可能性がある。カナダ、メキシコ、プエルトリコ、サウジアラビア、韓国、グアテマラ、ロシアなどに進出しているパンダエクスプレスは日本でも店舗数を増やすことができるだろうか。

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