アメリカンチャイニーズレストランの「PANDA EXPRESS(パンダエクスプレス)」が、ダイバーシティ東京プラザ(東京都江東区)にオープンした。
パンダエクスプレスは1983年に米国で創業。中国生まれの米国人が立ち上げ、世界2000店舗超にまで成長した。日本で運営するのは力の源ホールディングス(HD)傘下の「I&P RUNWAY JAPAN」(福岡市)。パンダエクスプレスは国内に2店舗出店しているが、東京進出は初となる。
パンダエクスプレスの特徴は、その注文方法にある。お客は店内のカウンターで、料理を盛り付ける器を選ぶ。サイズは「ボウル」(790円、税抜、以下同)、「プレート」(990円)、「ビッグプレート」(1190円)の3種類ある。プレートのサイズが大きくなるほど、メイン料理の品数が増える。プレートの場合、ベースメニュー(主食)をチャーハンやライスなどから選ぶ。次に、メイン(主菜)を2品選んで会計するというシステムだ。料理はすでにできあがっており、実物を見ながら選べる。
パンダエクスプレスの看板商品は「オレンジチキン」だ。これは、揚げたチキンに甘辛のオレンジソースをからめたもので、衣はサクッとした歯ごたえがある。日本で人気があるのは「モンゴリアンポーク」だ。しょうゆベースのオリジナルソースでマリネしたポークとマッシュルーム・パプリカ・タマネギ・ネギを炒め、ガーリックソースで仕上げたもので、日本で開発されたものだ。担当者によると、米国ではチキンやビーフのほうが人気だが、日本人にはポークが好まれる傾向があるという。
実際に、店舗で注文して食べてみた。あくまで記者の個人的感想だが、オレンジチキンはすっぱさの強い酢豚に近いように感じた。また、モンゴリアンポークは、簡単にかみ切れるほど柔らかかった。しょうゆベースの味付けなので、日本人受けしそうだ。主食では「フライドライス」と呼ばれるチャーハンのようなものを注文した。こちらは思ったほど味のインパクトが感じられなかったが、広報担当者によるとうま味調味料であるグルタミン酸を使っていないのが理由らしい。お客から「大味だ」という感想が寄せられることがあるのは、そのためだとか。ただ、オレンジチキンとモンゴリアンソースの味が濃いので、主食はこのくらいあっさりとしたほうがバランスがいいと感じた。
記者が注文したのは主食1品、主菜2品のプレートなのだが、思った以上にボリュームがあるように感じた。おかずを誰かとシェアするような使い方もできそうだ。
パンダエクスプレスでは、日本独自の取り組みとして、ハイボールを提供している。仕事帰りのちょい飲み需要も取り込める。
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