一方でもともと韓国のマーケットは小さく、海外に売らないとビジネスにならない背景がありました。特に1997〜98年の通貨危機から「内需では駄目だ」という前提になり、ポップカルチャー政策が変わったのです。海外向けにエンタメ色を強くして分かりやすくしたらたまたま市場が獲れたので、ビジネスとして大々的に展開したわけですね。
要は、縮小再生産している日本と、海外向けに売っている韓国ということです。実際には(ビジネスで)「韓国モデル」のような物がある訳ではないと思いますけどね。
澤田: 当然ですが、韓国も全ての海外向けビジネスが成功している訳ではありません。うまくいっていない物もあるし、韓国が「全て良い・悪い」ということではないのです。
木村: (韓流好きの)日本の若い人たちにとっても、「成功している韓国」しか今見えていない。そんな話だと思いますね。
――好き嫌いはさておき、最新情報を踏まえて韓国に学べる部分は学ぶという冷静さが結局、求められているのですね。
澤田: 韓国を憎たらしければ憎たらしいのでいいのですが(笑)。孫子の兵法ではないですが、「敵も自分も知らずにどうやって勝つんですか?」と思いますね。
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