京王電鉄と京王不動産は10月20日、指定の賃貸オフィス物件へ新規入居する法人を対象に、京王線の通勤定期券を利用すると初期入居費を割引くキャンペーンを開始すると発表した。京王沿線に新たにオフィスを構える企業への支援と、定期券の付加価値向上に向けた実証実験の一環としている。
対象となる物件は「京王幡ヶ谷ビル」(東京都渋谷区)と「京王府中1丁目ビル」(東京都府中市)。京王沿線以外のエリアから移転する場合や新たに拠点を構える場合、入居後6カ月以内に従業員が利用した通勤定期券の代金の20%相当額を、オフィス賃料から1回割引く。京王線の定期券を多く利用する法人ほどオフィス賃料の割引額が大きくなる。
例えば、京王線の新宿−府中間の6カ月通勤定期券(5万7510円)を利用する場合、通勤定期券の利用が50人ではオフィス賃料から57万5100円が、80人の場合は92万160円が割引かれる。1カ月、3カ月、6カ月の通勤定期券が対象で、他社線との連絡定期券の場合は京王線区間分のみが対象となる。
テレワークの普及などにより、サテライトオフィスを設置したりオフィスを移転したりする企業が増える中、同グループが持つサービスを組み合わせ、鉄道定期券や沿線価値の向上を目指すとしている。
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