地元進学生の75%は「地元に就職したい」 マイナビ調査
マイナビの調査によると、Uターン・地元就職の希望率は、地元進学生が75.7%、地元外進学生は 37.8%と倍の差があることがわかった。
マイナビは5月24日、来春卒予定の学生を対象にUターン・地元就職について聞いた意識調査の結果を公表した。Uターン・地元就職の希望率(卒業した高校の所在地と最も働きたい都道府県の一致率)は、地元に進学した学生は75.7%と高かったのに対し、地元外に進学した学生は37.8%と差があり、大学進学時の選択が地元就職に関しても影響を与えていることが分かった。
地元進学生の希望率は前年比0.8ポイント増、地元外進学生の希望率は同2.7ポイント増と、それぞれ前年から増加。地元就職(Uターン就職を含む)を希望する理由は「両親や祖父母の近くで生活したいから」が46.6%(5.2ポイント増)や、「実家から通えて経済的に楽だから」が44.1%(6.2ポイント増)と多く、特に女子では「両親や祖父母の近くで生活したい」が地元・地元外とも5割を超えた。
「地元の風土が好きだから」を理由に挙げる人は出身地による差が大きく、北海道、宮城県、秋田県、山形県、長野県、滋賀県、山口県、福岡県、大分県、宮崎県などが50%を超えた。
地元外に進学し、Uターンの就職活動を行っている学生が最も障害に感じているのは「地元までの交通費」(24.3%)がトップ。次いで「地元企業の数が少ない」(16.9%)、「地元までの距離・時間」(16.1%)と続く。全体の約半数の学生が「学校近郊開催の合同説明会に地元企業が出ていれば参加したい」と考えている。
現時点で地元就職を希望してはいないが、将来は考えていると答えた学生は11.0%。全体の約半数は「分からない」という回答だった。地元就職を考えるようになる条件には「働きたいと思うような企業が多くできる」「給料がよい就職先が多くできる」「志望する職種に就けるようになる」などが挙がった。
調査期間は3月31日〜4月14日の2週間、対象者は2017年卒業予定の全国の大学4年生および大学院2年生で、6717人が回答した。
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