IDG ニュース
2004/06/14 16:40 更新


Windowsに代わる無償OSの成功を願うXandros

Xandrosは、これまで有償であった同社のLinuxディストリビューションの無償版を提供することで、全世界でWindowsを代替するOSとしての地位を確立するものと期待している(IDG)。

 「オープンコンピューティングは成人を迎えようとしており、すべてのデスクトップユーザーは、Windowsに代わるフル機能を搭載した選択肢が存在することを認識すべきである」――Xandrosの会長兼CTO(最高技術責任者)であるフレデリック・H・ベレンスタイン博士は、無償Linuxデスクトップのリリースにあたってそう語った。同氏は、この製品が全世界でWindowsを代替するOSとしての地位を確立するものと期待している。

 6月10日に発表された「Xandros Desktop OS」の新バージョンのリリースの発表に際し、ベレンスタイン氏は、「Xandros DesktopのOpen Circulation版がウイルスのように増殖することを願っている」と述べた。この製品はXandrosのWebサイトから無償でダウンロードできる。

(編集部注:同社のWebサイトからダウンロードする場合は有償。BitTorrent経由で入手する場合が無償となる)

 ユーザーは個人利用の目的でこのソフトウェアをインストールできるほか、ダウンロード用ミラーサイトを通じて、あるいはインストールCDをコピーすることによって、同製品を友達に配布することができる。

 ベレンスタイン氏はさらに、「オープンコンピューティングは成人を迎えようとしており、すべてのデスクトップユーザーは、Windowsに代わるフル機能を搭載した選択肢が存在することを認識すべきである。ユーザーはきっとこのOSが気に入るだろう」と続けた。

 同社の狙いはもちろん、Xandros Desktop OSの種をまき、全世界のユーザーにWindowsに代わる選択肢を提供することにある。

 Xandrosでソフトウェア開発を担当するミング・プーン副社長は、「Microsoftを見限るという考えをもてあそんでいる多くのデスクトップユーザーは、Linuxへの乗り換えが両方の世界の良いとこ取りを意味することに気づいていない。Windowsを狙うウイルスとは無縁の、より安定したOSが手に入り、しかもすべてのWindowsファイルやオフィスドキュメントにもアクセスできるのだ。また、Xandros File Managerが備える統合型CD Writerは、Windows XPに付属するものよりも使いやすくて強力だ」と話す。

 Xandrosによると、Open Circulation Editionは「セキュアで安定したWindows代替OSを提供するものであり、オフィススイート、Webブラウジング、電子メール、マルチメディア機能など大多数のユーザーが必要とする機能はすべて備えている」という。

 プーン氏はさらに、Xandrosは自動ディスクパーティショニング機能を備え、わずか4クリックでインストールできると説明する。ほかにも以下のような機能があるという。

  • Windows XPとのデュアルブート用のインストール
  • 業界トップクラスのハードウェア認識/構成機能
  • Xandros File Managerによるドラッグ&ドロップ式CD作成機能
  • Windowsネットワーク上でのシームレスなファイル/プリンタ共有

 なお、Open Circulation Editionライセンスは非商用利用に厳しく限定されており、電子メールによるインストールのサポートは含まれていない。

 Xandrosのマーケティングディレクター兼コミュニティ向け広報担当のスティーブン・ハリス氏は、「カーネル開発者やKDE、OpenOffice.org、そのほかの多数のプロジェクトだけでなく、ベータテスター、評価者、そしてわれわれのプロジェクトを喜んで受け入れ、支持してくれた多数のユーザーも含めたコミュニティに対して、われわれは何かお返しをしたいと思った」と話す。

 Open Circulation Editionのリリースに続いて、Xandrosは6月11日、シングルクリック式アップデートサービスとコミュニティストアを提供する「Xandros Networks」のPremium Membershipの提供開始を発表した。

 Xandros Desktop OSの登録ユーザーは自動的にXandros NetworksのBasic Membershipを無料で取得し、自分の持っているバージョンのXandros Desktop OSのフィックスとパッチを無料で受け取ることができる。一方、新しいPremium Membershipは、最新のデスクトップLinux機能と改良に即座にアクセスできるほか、バージョンアップおよびサードパーティーの製品/サービスで最大の値引きが保証される、と同社は説明する。

 「これは当社のビジネスモデルのもう一つの要素だ」とベレンスタイン氏は話す。「Open Circulation Editionが当社のユーザーベースを大きく拡大する一方で、Xandros NetworksのPremium Membershipは当社のコアコミュニティを強化するとともに、継続的な収入をわれわれにもたらす」。

 「人々はカーネル番号やバージョンアップのことを話題にしたがるが、当社のデスクトップOSには常に改良が加えられている。多くの新しいデスクトップ機能およびアプリケーションのアップデートがXandrosの品質保証テストに合格した時点で、Premium会員は即座にこれらを手に入れることができる。Premium会員が将来の方向性について議論したり、場合によっては、当社が次にどの機能を開発すべきかを投票したりするための専用フォーラムも立ち上げた」とプーン氏は付け加える。

 言い換えれば、Xandrosの支持者は開発に関する決定にも参加できるということだ。それも、51カ国語の任意の言語(上ソルビア語も含まれるのだろうか)で参加できるといいのだが。

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