日立システム、ブレードクライアントを中核にした情報漏えい対策ソリューションを展開

日立システム日立システムは6月30日、米ClearCubeのブレードクライアントコンピュータ「CLEARCUBE」を中核にした「オフィスセキュリティソリューション」を展開すると発表した。

» 2004年06月30日 22時43分 公開
[ITmedia]

 日立システムアンドサービス(日立システム)は6月30日、米ClearCubeのブレードクライアントコンピュータ「CLEARCUBE」を中核にした「オフィスセキュリティソリューション」を展開すると発表した。

 CLEWRCUBEは、デスクトップPCを1枚のブレードに置き換えて、サーバルームで集中管理できる一種のシンクライアントシステム。ユーザーはデスクトップPCの代わりに、「C/Port」という接続装置にキーボード/マウス/ディスプレイ/USBデバイスを接続してPCを操作する。

 C/PortにはCD-ROMドライブやフロッピーディスクドライブなどのI/Oデバイスが搭載されていないため、USBデバイスをロックすれば、情報漏えい対策になるという。警備の行き届いたサーバルームなどで管理できるため、デスクトップPCの盗難にも合いにくい利点もある。

 日立システムと米ClearCubeは3月に販売契約を結んでおり、今後日立システムは「オフィスセキュリティソリューション」のコアインフラと位置づけ、ほかの製品と組み合わせた情報漏えい防止、ウイルス流入防止システムとして提供していく。

 同社執行役社長の中村博行氏は、「CLEWRCUBEは情報漏えい対策や管理の複雑さを解決できる独創性を持つシンクライアント。ハードと付随するサービスを組み合わせて、オフィス内セキュリティとして提供していきたい」と話した。

 またオフィスセキュリティソリューションの展開に伴い、同社は既存ネットワークセキュリティ関連製品群などを集約して「Prowise.Security」として体系化する。

 CLEARCUBEの展開としては、7月から9月にIntel865Gチップセットを搭載した「R1200 Blade」およびXeonプロセッサを2基搭載した「R2100 Blade」、ブレードの管理ソフト「Control Center」のリリースを予定しており、10月から2005年3月にかけては、Windows XP Embeddedを搭載したユーザーポート「i/Port」およびi/Port専用の管理ソフト「Grid Center」を投入する計画だ。

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