KCCS、検疫システムやパッチ管理システムを披露

京セラコミュニケーションシステムはNetWorld+Interop 2004 Tokyoの展示会にて、発表されたばかりのクライアント検疫システム「NET BUREAU POLICY ENFORCER」を紹介している。

» 2004年07月01日 08時49分 公開
[ITmedia]

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)はNetWorld+Interop 2004 Tokyoの展示会にて、「Tripwire」や「nCircle IP360」といったセキュリティ製品群とともに、この日発表されたクライアント検疫システム「NET BUREAU POLICY ENFORCER」のデモンストレーションを行っている。

 昨年猛威を振るったワーム「Blaster(MSBlast)」が広く蔓延した理由の1つとして、パッチを適用していなかったり、ウイルス対策ソフトを更新していない端末が不用意に社内LANに持ち込まれ、内部で感染を広めたことが挙げられる。このインシデントに対する反省を踏まえ、企業ネットワークに接続する際には、端末が一定のセキュリティ水準を満たしているかどうかを検査し、ポリシーに適合するまでアクセスを許可しないという検疫システムが提供されるようになってきた。

 KCCSが紹介しているNET BUREAU POLICY ENFORCERも、そうした検疫システムの一種だ。同社が提供するリモートアクセス/統合認証システム、「NET BUREAU」のオプション機能として提供される。特徴は、クライアントのセキュリティ対策状況を100点満点のスコアとして数値化し、ユーザーに分かりやすい形で示せることだ。

POLICY ENFORCER POLICY ENFORCERのデモ画面。セキュリティ設定を検査し、100点満点でスコアが表示される

 同社はさらに、パッチの適用状況の確認/配布を支援するパッチ管理システム「Ecora Patch Manager」と、端末の設定を一元的に管理する「Ecora Autitor」の参考出展も行っている。いずれも、多数のクライアント端末を導入している大規模システムで、効率的に、またミスや漏れのないよう運用を行うためのツールだ。

 最近では、検疫システム同様、パッチ管理システムについても複数のベンダーが製品を提供しているが、「Ecora Patch Managerはエージェントレスのシステムであり、管理負担が少ない。また、nCircle IP360による脆弱性チェック/監視と組み合わせて提供できるというKCCSならではの強みがある」と同社は説明している。

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