W3CとOMAは、携帯機器からのWebアクセスに向けた仕様の協同策定を実現する覚書を締結した。同協定は携帯機器向けの新たな特徴や機能をより迅速に策定、標準化、運用するための基盤となる。
World Wide Web Consortium(W3C)とOpen Mobile Alliance(OMA)は7月29日、W3CとOMA双方による携帯機器からのWebアクセスに向けた仕様の協同策定を実現する覚書を締結した。同協定はWebへのアクセス機能を持つ携帯機器向けの新たな特徴や機能をより迅速に策定、標準化、運用するための基盤となる。
OMAは350を超える世界企業で構成される産業団体。複数の機器、事業者、通信キャリア、ネットワーク、地域間で相互運用可能なモバイルデータサービスの実現に向けた活動を行っている。
W3Cは、XHTML BasicやSMIL、モバイルSVGなど、モバイル業界で広範に採用されている勧告と呼ばれる技術仕様を策定している。
今回の実効的な公式協調関係の確立により、両者は技術情報の交換や相互技術提供に協同で取り組む。この協調関係に基づき、新たなモバイル向けアプリケーションやサービスの開発、運用を加速させる自由に利用可能な標準技術が提供されることで、開発者だけでなく、製品ベンダやサービスプロバイダなど、多くがその恩恵を受けることになる。
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