夏休み期間中を含めた7月20日から9月20日の間、アルプス システム インテグレーションが無償で提供するフィルタリングソフト「InterSafe Presonal」。昨今はいろんな事件があったりして、家庭でもWebサイトをフィルタリングする重要性が高まっていると思う。今日はこのInterSafe Personalを使ってみた。
筆者には小学4年生の子どもがいる。自分用のPCは与えず、あえて筆者のデスクトップマシンを共有する形で使わせているが、Shockwaveなどで提供されているゲームサイトで遊んだり、ゲームの攻略サイトに行ったり、NHKの「子ども情報」のサイトを見たり、はたまたgoogleで検索したりと、彼なりにインターネットを楽しんでいるようである。
一度、スタートページが英語のよく分からない表示に変わっていたときには焦ったが、基本的にはアクセス制限はかけておらず、せいぜいWindows XPの管理者ユーザーから外して、ソフトを勝手にインストールできないようにする程度のものだった。しかし先日九州で起きた悲しい事件もあったりして、あまり野放しにしておいてもよくないだろうと思っていた。
そんなところに飛び込んできたのが、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)のWebフィルタリングソフト「InterSafe Personalを夏休み期間中無償で提供」というニュースだった。是非とも使ってみようと思い、早速ダウンロードしてインストールしてみた。
フィルタリングソフトというと、エンタープライズ(企業向け分野)の世界では当たり前のようになりつつもあるが、コンシューマーではあまり馴染みがない。ウイルス対策ソフトはインストールしているが、「Webフィルタリングソフトって何?」という人がまだ多いのが現状だろう。
今回無償で提供されている「InterSafe Personal」の元になっている「InterSafe」は、ALSIが開発したフィルタリングソフトだ。こちらは企業や学校を中心に導入されている。データベースをサーバ上に持ち、「出会い」や「アダルト」「掲示板」「チャット」といったカテゴリが40項目ほど分類されており、約2200万件以上のWebサイトを登録している(2004年6月現在)。
フィルタリングすべきWebサイトは、教員経験者を中心とした約30人のスタッフにより、目視で確認して登録しているという。このためロボット巡回などのように、自動で検索している場合とは異なり、確実に目的のサイトをシャットダウンできるわけだ。
では、InterSafe Personalの画面を見ながら説明していこう。インストールすると、右下のタスクバーに常駐する。アイコンをクリックすると、パスワード入力画面が現れ、ここでインストール時に設定したパスワードを入力することで、管理画面へのアクセスが可能となる。
フィルタリングのレベルとしては、デフォルトで「子ども」「未成年」「成人」の3種類が用意されている。それぞれの種類に応じて、制限されている項目が異なるわけだ。
アクセス制限の項目を変更するためには、管理画面の「こだわり設定」から設定を変更すればよい。チェックボックスになっているので、アクセスを可能にする、もしくは制限する項目を選んでチェックするだけだ。
ただし、デフォルトで用意されている3つの設定自体は変更できない。「子ども」などをテンプレートとして選んでカスタマイズする場合は、新たに自分で設定名を登録する必要がある。
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