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» 2004年08月30日 12時10分 UPDATE

強い企業はみんな入れている? ――コンテンツ管理システムの効果 (1/2)

WordやExcel、ソースコード、顧客データなど、企業に蓄積するコンテンツはさまざま。バラバラの情報を効率的に管理して、企業の次の成長戦略の源にする。コンテンツ管理システム大手、米Stellentの日本法人、日本ステレントの山下進一氏がITmedia Enterpriseに寄稿してくれた。

[山下進一,日本ステレント]

 Word文書をはじめ、PCで作成したコンテンツをどこに保存しているだろうか。デスクトップやローカルフォルダに置くという意見も多い。この場合、ファイルを上書きする時に、変更の前後で新旧のバージョンを見失わないように別名保存するといったケースも珍しくない。

 また、そのファイルを誰かと共有する場合、メールに添付したり、ファイルサーバの共有フォルダにコピーを保存して、「ファイルサーバに例の資料を置きましたので確認してください。」「確認しました。変更箇所を別ファイルに書きましたので確認をお願いします。」といったメールを交わしたりする。

CMSは企業の基盤システムになる

 企業内で作成されるコンテンツの多くが紙であった時代には、キャビネットなどを利用して管理が行われていた。だが、PCの普及に伴い、コンテンツ管理は次第に電子化の方向に向かった。電子文書を管理するドキュメント管理や、Webコンテンツ管理が脚光を浴び始める。両者は併せて、CMS(コンテンツ管理システム)と呼ばれるようになった。

 また、CMSに、BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)やDAM(デジタルアセットマネジメント )、コラボレーションといった機能を追加して、企業全体のニーズを取り込んだものが、エンタープライズ・コンテンツ管理(ECM)として進化していった。

 一概にコンテンツと言っても、業種や業態、ユーザーの役職などによって意味が異なる。例えば、WordやExcelファイル、CADの図面、スキャナで取り込んだイメージファイル、ソースコード、動画、音声、経理資料、顧客データなど、ユーザーによって利用されるコンテンツの種類はさまざま。どれも企業にとって重要なデータであり、電子データとして効率的に管理されるべきコンテンツだ。その意味で、CMSはあらゆる種類のコンテンツを管理できなくてはならない。

 CMSのうち、大企業を顧客に持つ製品は、米国のベンチャー企業がリリースしていることが多い。その歴史はおよそ十数年。コンテンツを企業の資産として管理するコンセプトは、欧米の企業には既に深く浸透している。海外のリサーチでも、多くの企業が何らかのコンテンツ管理システムを導入しているとの指摘が見られ、今後も数兆円規模の市場に成長するとの予測もある。

 コンテンツ管理システムは、フロントエンドのアプリケーションと比較すると派手さはないが、企業経営の基盤として重要な役割を担う。海外企業が最近、改めてその認識を強める傾向にある。また、特定の機能のみを提供するベンダーが、総合的なCMSベンダーに吸収される動きも出始めた。さらに、あらゆるコンテンツの基盤として機能するためには、最新の標準技術に準拠していることも要求される。

日本市場のニーズは?

 日本国内で外資系のCMSベンダーの製品が登場して数年が経ったが、まだマーケットとして十分立ち上がったとは言えない状況だ。

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