IBMとIntel、ブレード標準仕様をオープンに

» 2004年09月02日 08時54分 公開
[IDG Japan]
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 米IntelとIBMは9月2日、両社が共同開発したブレードプラットフォーム向けコンポーネントの開発をハードベンダーに促す目的で、BladeCenter設計仕様の各部を公開する。IDG News Serviceが入手した文書で明らかになった。

 IntelとIBMは、2002年9月にXeonをベースにするブレード設計の共同開発に乗り出した(関連記事参照)。IBMがシステム設計とソフトの分野での専門性を生かし、Intelはプロセッサ、チップセット、通信チップに関する専門知識を提供する関係となっている。IBMは共同開発したブレード設計をeServer BladeCenterプラットフォームの基盤に据えており、Intelはこの技術をハードメーカーにライセンス提供している。

 Intel・IBMによるブレードシステム設計仕様には、機密保持契約を結んでライセンス料を支払わない限り、アクセスが認められていなかった。しかし2日の発表によって、BladeCenter仕様を特定の製品でライセンス利用する権限を認める7ページのライセンス合意書にサインすれば、ハードベンダーはこの仕様にアクセスできるようになるという。

 BladeCenter仕様をオープンにすることで、両社はハードベンダーに「エンタープライズネットワーク向けのネットワーキングスイッチ、ブレードアダプタカード、アプライアンス、コミュニケーションブレード」の開発を促す考え。

 仕様にはブレードコンポーネント開発に向けたガイドライン、TIPSなども含まれるという。

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