MS、「Virtual Server 2005」を10月出荷

» 2004年09月09日 11時15分 公開
[IDG Japan]
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 米Microsoftは来月、サーバ仮想化ソフト「Virtual Server 2005」をリリースし、この事業分野に第一歩を踏み出す考えだ。Virtual Server 2005はまた、Windows向けに開発中の広範な管理プラットフォームにおいて重要な役割を担う。

 Virtual Server 2005では、1台のハードで複数のOSを並行して走らせることができる。Microsoft関係者によると、出荷は10月1日になる。180日間限定の評価版コピーは9月13日から入手できる。

 “ホストOS”となるWindows Server 2003上で動き、ユーザーはホストOSとは別にWindows NT/2000、Linux、UNIX、OS/2などの“ゲストOS”を載せた仮想マシンを作成できるようになる。

 これにより同社は今年いっぱいでサポートを打ち切るNTをはじめ、レガシーアプリケーションのホスティングやOSの移行を検討する企業に向けて提供する考えだ。また、ディレクトリサービス、DNS、DHCPなど、インフラ内の負荷を一元管理しようとする企業もターゲットになる。さらに、開発や環境テストのサポートにも利用できる。

 それぞれの仮想マシンを切り離す「Multithreaded Virtual Machine Monitor」、CPU・メモリリソースの割り当て、仮想ネットワーキング、Active Directoryの統合、Webベースの管理インタフェース、COM APIなどの機能を備える。

 Microsoftは年内に、Virtual Server 2005をMicrosoft Operations Manager(MOM)向けの管理パックと併せて、管理インフラに加える考え。また、今月出荷予定のSystem Management Server(SMS)Service Pack 1にも機能を加えている。

 最大4プロセッサをサポートするVirtual Server 2005 Standard Editionの価格は499ドル。最大32プロセッササポートのEnterprise Editionは999ドル。

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