米IronPort Systemsは、電子メールセキュリティアプライアンス「IronPort Cシリーズ」のソフトウェアをバージョンアップした。
米IronPort Systemsは9月15日、電子メールセキュリティアプライアンス「IronPort Cシリーズ」のソフトウェアをバージョンアップし、新たにいくつかの機能を追加することを発表した。さらに、ホスティング事業者を対象とした「ASP パートナープログラム」も開始する。
IronPort Cシリーズは、アンチスパムやウイルス対策といった機能を提供する電子メール向けのセキュリティアプライアンス製品。新バージョンでは、コンテンツスキャン機能の多言語対応が図られた。これにより、メール本文や添付ファイル、ヘッダーに含まれた日本語(Shift-JIS、ISO-2022-JP、EUC)、中国語、韓国語の文字列について、検索およびフィルタリングが行えるようになる。
また同シリーズは、電子メールトラフィックの監視ネットワーク「SenderBase」から得られる情報を元に、迷惑メールやスパムのブロックを行っているが、同じ仕組みをウイルスに対しても適用。新種のウイルスの状況を監視し、それら対する定義ファイルが配布される前から疑いのあるメールを「検疫キュー」に隔離し、侵入を防げるようになるという。ただしこの機能が利用できるのは、英文電子メールに対してのみ。
他に、Webベースの管理インタフェースの強化、クラスタ管理機能の追加といった強化が図られている。この新バージョンを搭載したIronPort C シリーズは10月より出荷される予定だ。既存ユーザーにはオンラインでのアップグレードが提供される。
同時に発表された「ASP パートナープログラム」は、国内のメールホスティング/マネージドホスティング事業者に対し、IronPort C シリーズの評価機提供やディスカウント販売、エンジニアによる無償コンサルティングや設定サービスといった優遇措置を提供するものだ。このプログラムを通じて、ホスティング事業者への浸透を図る。
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