プロキシム、802.11i対応の中小企業向け無線LANアクセスポイント

プロキシムは、中小企業向け無線LANアクセスポイント「ORiNOCO AP-700」の販売を開始。IEEE802.11iに準拠するなどセキュリティ機能を強化した。

» 2004年09月27日 15時25分 公開
[ITmedia]

 プロキシムは9月27日、中小企業向け無線LANアクセスポイント「ORiNOCO AP-700」の販売を開始した。

 AP-700は、「AP-600」の後継に当たる製品で、セキュリティ機能などが強化された。無線LANセキュリティ規格IEEE802.11iに準拠しており、ユーザー認証の802.1xとの相互認証や、AES暗号方式などに対応できる。2.4GHZおよび5GHz帯での不正AP/クライアントの検出機能も搭載。また、WEPとWPAを同時に利用できる混在セキュリティモードなどを備えた。

 無線LAN通信のIEEE802.11a/b/gの3規格に対応しており、11gのパフォーマンスを高速化する「Super g」モードを利用可能。音声や映像アプリケーションを高速に利用できるようにするためのIEEE802.1eにも、ドラフト段階ながら対応した。

 AP-700の発表により、今後同社はハイエンドに4月に発表した「AP-4000」、ミドルクラスに「AP-700」という製品ラインで販売することになる。

玉田俊一社長 8月に就任したばかりの玉田社長は、日本AT&T、日本ルーセントテクノロジーなどを渡り歩いた経歴を持つ

 8月にプロキシム代表取締役社長に就任した玉田俊一氏は、「企業でもネットワークのメインストリームは無線LANになりつつある。ワールドワイドでは、ラストマイルからバックホールまで完全なWi-Fiソリューションを提供しているが、日本では企業や病院、学校などの市場に注力している」と説明した。

 また従来製品のAP-600では、無償で提供される新ソフトウェア「Release 2.5」で、IEEE802.11iなどのセキュリティ規格に対応できるようになる。

 直近では、携帯電話、VoIP、Wi-Fiのシームレスな統合を課題に据え、Motorola/AVAYAの2社と提携している同社だが、日本での展開については、市場に合わせて幅広くIP-PBXベンダーなどと柔軟に取り組む姿勢があるという。

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