日立、秘密分散法を利用した情報漏えい防止システム

日立製作所は、秘密分散法を適用した情報漏えい防止ソリューション「電子割符データエスクロー」を10月21日から提供する。

» 2004年10月19日 17時31分 公開
[ITmedia]

 日立製作所 情報・通信グループは、秘密分散法を適用した情報漏えい防止ソリューション「電子割符データエスクロー」を10月21日から提供する。

 このシステムは、秘密分散法と呼ばれる電子情報を任意に分割・統合する数学的理論を採用して、物理的に異なる場所にデータを分散保存する。具体的には、システムファイル以外のプログラム、ファイル、データベースを保存したフォルダを対象に、PCのローカルフォルダ、専用USBフラッシュメモリ、管理サーバの3カ所にデータを分割(割符)して保存する。

 復元には、2つ以上の割符が必要なため、PCが盗難されたり、専用USBメモリを紛失した場合でも、重要な情報の漏えいを防げる。

 専用USBメモリと認証後にネットワークアクセスしたエスクローサーバーの2つでデータを復元できるため、外出先からでもPCを持ち歩かずに資料を閲覧可能な「一時預かり」機能。そのほか、閲覧を許可するユーザーだけが閲覧できる「指名公開」機能なども搭載する。

 長期保存を必要とするデータについては、複数のエスクローサーバーに分割して保存できるなど、電子文書の保存にも対応できるという。

 価格は、ベーシックシステムで40万円から。

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