イオノスは、一定量以上のトラフィックが流れた場合に接続を遮断し、システムへの悪影響を防ぐ「セキュリティブレーカー」を発表した。
イオノスは10月28日、一定量以上のトラフィックが流れた場合にネットワーク接続を遮断し、システムへの悪影響を防ぐハードウェア製品「セキュリティブレーカー」を発表した。
この製品は、電力配線におけるブレーカーと同様の役割をネットワークにおいて果たすものだ。企業システムとインターネットとの間に配置され、あらかじめ定めたしきい値以上のトラフィックが検出されると接続を遮断する。
これにより、サービス自体は停止せざるを得ないものの、DoS攻撃によって蒙る可能性のあるシステム障害を未然に防ぐことができる。また、自社サイトが踏み台となって第三者を攻撃するようなケースも防ぐことができるという。
なおセキュリティブレーカーが基準とするのは、あくまでトラフィックの量であり、その内容については関知しない。イオノスではセキュリティブレーカーを、既存のファイアウォールやウイルス対策ソフトを補完するものと位置付けている。
セキュリティブレーカーは10/100BASE-Tインタフェースを備え、ブリッジとして動作する。価格は28万円で、官公庁や通信関連企業などから引き合いがあるという。同社は今後、セキュリティブレーカーのきょう体をコンパクト化したモデルやラックマウント型モデルの提供を計画するほか、さまざまなネットワーク製品への組み込みも検討しているという。
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