日本エフ・セキュアが検疫システムを発表、日立電線のApresiaと連携

日本エフ・セキュアは、社内LANに接続されるPCのウイルス定義ファイルの更新状況をチェックする「F-Secure検疫コントローラ」を発表した。

» 2004年12月02日 05時21分 公開
[ITmedia]

 日本エフ・セキュアは12月1日、社内LANに接続されるPCのウイルス定義ファイルの更新状況をチェックし、最新のものにアップデートするまで隔離する「F-Secure検疫コントローラ」を発表した。

 かつてのBlasterワームの蔓延を機に、パッチやウイルス定義ファイルを最新のものに更新し、ポリシーに従わない限り社内LANへの接続を許可させないようにする検疫システムへの注目が集まるようになった。今回リリースされたF-Secure検疫コントローラもその一種で、日立電線の認証スイッチ「Apresia」との連携によって実現されている。

 このシステムでは、「F-Secure アンチウィルス クライアントセキュリティ」をインストールしたクライアントPCが社内LANに接続する際に、Apresia経由でF-Secure検疫コントローラにアクセスさせる。ここでウイルス定義ファイルのチェックを行い、古いものだった場合には自動的にアップデートする仕組みだ。これにより、ユーザーにそれと意識させることなく、ウイルス持込の原因となりうるPCを水際でチェックできるようになる。

 F-Secure検疫コントローラはRedHat Enterprise Linux WS/ES/AS 3.0上で動作し、価格は1システムあたり200万円。日本エフ・セキュアでは年間50システムの導入を見込んでいる。

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