本年度RFID市場は1580万枚

矢野経済研究所によれば、2004年度のRFID市場規模は、数量ベースで前年度比118%の1580万枚、金額ベースで前年度比101%の37億9200万円になる見込み。また、今後2010年までの需要は、加速度的に高成長していくと予測されている。

» 2004年12月06日 20時37分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所は12月2日、RFID市場に関する2010年度までの市場規模予測を発表した。これは、RFID・関連機器ベンダーおよびシステムインテグレーターを対象に、同社が直接面接取材した結果をまとめたもの。

 2004年度(2004年4月〜2005年3月)における国内市場規模は、数量ベースで前年度比118%の1580万枚、金額ベースで前年度比101%の37億9200万円になる見込みという。

 需要分野別構成比としては、数量ベースで、製造(FA)分野が38.0%、物流(輸送、倉庫関連など)分野が27.2%、流通(小売関連など)分野が6.3%、アミューズメント関連分野が6.3%、レンタル・リース関連分野が3.2%、その他分野が19.0%と算出されている。

 また、2004年以降の需要予測については、2005年度予測が2170万枚(前年度比137%)で43億4000万円(前年度比114%)、2010年度予測は12億9200万枚(2005年度比5954%)で258億4000万円(2005年度比595%)に達するという。

 具体的には、2005〜2010年度にかけて、UHF帯を利用したRFIDが大幅な普及を遂げ、物流分野での宅配便伝票や配送ラベル、物流管理(トレーサビリティー、SCMなど)、航空手荷物タグなどでの成長が顕著となるほか、商品管理用タグ(POS関連など)についても個別管理の必要性から大きな成長があるだろうと、同社は分析している。

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