フィッシング詐欺は増加の一途――対策組織の11月報告書

フィッシング詐欺に関する最新の報告書によれば、件数は増加傾向にあり、ホスティングサイトで日本は世界の5.5%に達しているという。

» 2004年12月16日 08時11分 公開
[ITmedia]

 フィッシング詐欺対策組織のAnti-Phishing Working Group(APWG)が12月15日発表した報告書によると、11月に報告されたフィッシングサイトの件数は1518件となり、7月から11月にかけて28%増加した。

 フィッシング詐欺とは、有名企業やサイトを騙って電子メールを送りつけ、偽サイトにユーザーを誘導してパスワードやクレジットカード番号を入力させ、金銭を騙し取る手口。報告書によれば、こうした電子メールを受け取ったユーザーのうち、最大で5%が騙されてこれに応えてしまい、クレジットカードを使った詐欺やなりすましの被害に遭う件数も増えているという。

 11月にAPWGが報告を受けた新手のフィッシングメールの件数は8459件。これは8月に比べると約4倍に上るという。詐欺に使われたブランドは新規の5件を含めて51件に増加したが、このうちの6ブランドで詐欺メールの大半を占めている。

 フィッシングサイトをホスティングしている国は米国の27%を筆頭に、中国21%、韓国10%、日本5.5%などとなっている。

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