PHP-Nuke 7dev blog/CMS インストールガイド(1/2 ページ)

PHP、MySQLなどで動作するコミュニティー系CMSツール。XOOPSなどいくつもの派生を生み出しており、オープンソースCMSの基盤を作り上げた。

» 2004年12月29日 03時04分 公開
[森川拓男,ITmedia]

画面1■PHP-Nukeの管理画面

PHP-Nukeに必要な稼働環境

 PHP-Nukeは、システム言語にPHP、データベースソフトにMySQLを用いる古参のポータル系CMSツールだ。最新版は有償提供もされており、ひとつ下のバージョンから無料化されるという形態を持つ。SorceForge上から「PHP-Nuke 日本語版」で提供されているものは、無償公開バージョンとなっている。

 PHP-Nukeに必要な動作環境は次の通りだ。

  • HTTPサーバ(Apache、またはIISなど)
  • PHP 4 以上
  • MySQL データベースソフト

 ここでは、例としてレンタルサーバ「XREA」にPHP-Nukeをインストールする例を挙げる。上記の動作環境を満たせばほかのレンタルサーバでも同様なインストールが可能だ。

PHP-Nukeのダウンロード手順

 まず最初に、「PHP-Nuke 日本語版」サイトから最新版のPHP-Nukeを入手しよう。

 ダウンロードするバージョンのダウンロードリンクをクリックすれば、ファイルのダウンロードが始まる。

 ここでは、2004年12月28日現在の最新ベータバージョン7.4-J(PHP-Nuke7.4-J.tar.gz)を元に進めていく。

初期セットアップ手順〜データベースの用意

 次に、PHP-Nukeをインストールする際に必要なデータベースを作成する(XREAでの例)。MySQLの利用環境だ。また、作成する権限がない場合は、サーバ管理者などにあらかじめ依頼しておく必要がある。

 さて、PHP-Nukeの場合、他の多くの自動化されたツールと違って、引き続いてデータベースのテーブルを作成しなくてはならない。SQL文は用意されているので、まずはダウンロードしたファイルを自PC上で解凍しよう。

 ここでサーバ環境として挙げているXREAの場合、データベースメニューを表示させ、下の方に見られる「PhpMyAdminはこちらに、PhpPgAdminはこちらにインストールされます。」という文章の、phpMyAdminのリンク先を表示する。指示された認証パスワードを入力する(phpMyAdminは、データベースソフトの操作をブラウザ上で可能とするOSSのひとつ)。

画面2■別ウィンドウで「PhpMyAdminへようこそ」画面が表示されるので、「データベース」をクリックする
画面3■先に作成したデータベースがあるので、データベース名をクリックする
画面4■「現在のDBにテーブルはありません。」と表示されるので、「SQL」タブをクリックする
画面5■「ORテキストの場所」の「参照」ボタンをクリックし、自PCに解凍したsqlフォルダにある「nuke.sql」を選択し、「実行」ボタンをクリックする
画面6■SQLクエリーが実行されて、テーブルが作成される。これで、このウィンドウは閉じても大丈夫だ

 ほかのサーバでも、「nuke.sql」を利用してテーブルを作成することができる。

 ファイルをサーバにアップロードする前には、「html/config.php」ファイルを編集する必要がある。「html/config.php」ファイルをエディタで読み込み、以下の部分を設定しよう。設定内容に関しては、利用するサーバ設定に合わせること。

$dbhost = "データベースのホスト名(localhost)";
$dbuname = "データベースのユーザー名";
$dbpass = "データベースのパスワード";
$dbname = "データベースの名前";
$prefix = "nuke";
$user_prefix = "nuke";
$dbtype = "MySQL"; //データベースの種類
$sitekey = "xxxxxxa28367-dm56w69.3a2fDS+e9"; //自由に編集します
$gfx_chk = 7; //GDライブラリがインストールされていなければ0にする。

 config.phpの設定を終えたら、FTPクライアントソフトなどを使い、htmlディレクトリ内のファイルをすべてサーバ上へとアップロードする。すべてのファイルのパーミッションを644に、すべてのディレクトリのパーミッションを777に変更する。

 ファイル転送後は、ブラウザのアドレス欄に「http://[サイトのURL]/」と入力しよう。

画面7■PHP-Nukeが起動する。まず、画面の指示通りにスーパーユーザーのアカウントを作成しよう。「こちらをクリックして」とあるリンクをクリックする
画面8■「管理アカウントが設定されていません。スーパーユーザーのアカウントを作成してください。」と出るので、ユーザー名やパスワードなど必要事項を入力して「送信」ボタンをクリックしよう

 スーパーユーザーとは、ここでインストールしたPHP-Nukeの全権限があるユーザーを指し、ここで設定すると削除することができない。

画面9■「管理システムにログイン」画面が表示されるので、いま設定した管理IDとパスワードでログインしよう
画面10■管理画面でログインした状態

 次ページでは、実際にどのようなコンテンツ管理が可能になるかを理解すべく、基本設定内容に触れていく。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ