PHP、MySQLなどで動作するコミュニティー系CMSツール。XOOPSなどいくつもの派生を生み出しており、オープンソースCMSの基盤を作り上げた。
PHP-Nukeは、システム言語にPHP、データベースソフトにMySQLを用いる古参のポータル系CMSツールだ。最新版は有償提供もされており、ひとつ下のバージョンから無料化されるという形態を持つ。SorceForge上から「PHP-Nuke 日本語版」で提供されているものは、無償公開バージョンとなっている。
PHP-Nukeに必要な動作環境は次の通りだ。
ここでは、例としてレンタルサーバ「XREA」にPHP-Nukeをインストールする例を挙げる。上記の動作環境を満たせばほかのレンタルサーバでも同様なインストールが可能だ。
まず最初に、「PHP-Nuke 日本語版」サイトから最新版のPHP-Nukeを入手しよう。
ダウンロードするバージョンのダウンロードリンクをクリックすれば、ファイルのダウンロードが始まる。
ここでは、2004年12月28日現在の最新ベータバージョン7.4-J(PHP-Nuke7.4-J.tar.gz)を元に進めていく。
次に、PHP-Nukeをインストールする際に必要なデータベースを作成する(XREAでの例)。MySQLの利用環境だ。また、作成する権限がない場合は、サーバ管理者などにあらかじめ依頼しておく必要がある。
さて、PHP-Nukeの場合、他の多くの自動化されたツールと違って、引き続いてデータベースのテーブルを作成しなくてはならない。SQL文は用意されているので、まずはダウンロードしたファイルを自PC上で解凍しよう。
ここでサーバ環境として挙げているXREAの場合、データベースメニューを表示させ、下の方に見られる「PhpMyAdminはこちらに、PhpPgAdminはこちらにインストールされます。」という文章の、phpMyAdminのリンク先を表示する。指示された認証パスワードを入力する(phpMyAdminは、データベースソフトの操作をブラウザ上で可能とするOSSのひとつ)。
ほかのサーバでも、「nuke.sql」を利用してテーブルを作成することができる。
ファイルをサーバにアップロードする前には、「html/config.php」ファイルを編集する必要がある。「html/config.php」ファイルをエディタで読み込み、以下の部分を設定しよう。設定内容に関しては、利用するサーバ設定に合わせること。
$dbhost = "データベースのホスト名(localhost)";config.phpの設定を終えたら、FTPクライアントソフトなどを使い、htmlディレクトリ内のファイルをすべてサーバ上へとアップロードする。すべてのファイルのパーミッションを644に、すべてのディレクトリのパーミッションを777に変更する。
ファイル転送後は、ブラウザのアドレス欄に「http://[サイトのURL]/」と入力しよう。
スーパーユーザーとは、ここでインストールしたPHP-Nukeの全権限があるユーザーを指し、ここで設定すると削除することができない。
次ページでは、実際にどのようなコンテンツ管理が可能になるかを理解すべく、基本設定内容に触れていく。
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