SAPがPeopleSoftのサポート企業を買収、移行プログラム提供

PeopleSoftを組み入れたOracleのライバル企業は、自社製品へのユーザー取り込みに躍起だ。SAPはPeopleSoftのサポート企業を買収し、SAP製品への移行を図る。

» 2005年01月20日 06時32分 公開
[ITmedia]

 独SAPは1月19日、PeopleSoftとJD Edwards製品のサポートを提供していた米TomorrowNowの買収を発表した。買収条件は非公開。両ソフトを併用している顧客を対象に、SAP製品への移行を支援する「セーフパッセージプログラム」を提供する。

 同プログラムは、Oracleによる買収で生じた先行き不透明な状況から離れ、安全な道筋を示すものだとSAPは説明。SAPアプリケーション、技術、メンテナンスサービスを含むフレキシブルなロードマップを提供するとしている。

 TomorrowNowを通じ、PeopleSoft/JD Edwardsソフトのメンテナンスとサポートサービスを提供する計画で、当初はSAPの製品を併用している顧客を対象に、顧客が自社のペースでソフトを切り替えられるよう支援に当たる。SAPによれば、PeopleSoft/JD EdwardsとSAPのソフトを併用している企業は世界で約2000社。

 OracleによるPeopleSoft買収を受けて、Microsoftなども自社製品への切り替えを促すプログラムを発表している。これに対してSAPのプログラムでは、顧客のSAP/PeopleSoft/JD Edwards環境全般にわたってメンテナンス、サービス、サポートを保証しているなどの点で、他社が提供するプログラムよりも優れていると強調している。

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