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» 2005年01月25日 17時45分 UPDATE

「正しくない要求に正しく応えるのはもうやめよう」要求開発アライアンスが発足

システム開発における要求を業務を分析することでロジカルに開発することで、本当に必要なシステムを構築することを狙った要求開発アライアンス準備委員会の設立が発表された。メンバーには豆蔵をはじめとするシステム・インタグレーターの名も多い。

[西尾泰三,ITmedia]

 要求開発アライアンス設立準備会は1月25日、要求開発アライアンス(ReDA:Requirement Development Alliance)を2005年3月15日に設立することを発表した。設立日と同日には要求管理アライアンス設立記念イベントである要求開発サミットが開催される予定。

 同アライアンスは、2003年にはじまった私的勉強会であるビジネスモデリング研究会を母体としている。清水建設の安井昌男氏や日本総合研究所の細川努氏、豆蔵の山岸耕二氏といった、当時オブジェクト指向のリーダー的存在であったメンバーが参加していた。

 同研究会での共通認識としては次のようなものが挙げられる。

  • ユーザー自身が業務の可視化によって業務を把握することが重用
  • 現状のシステム要求は曖昧でありそのままでは欲しいシステムは構築できない
  • 要求はユーザー自身が正しく作り出すべき

 こうした観点から、ユーザーによる業務の可視化、要求の開発手法策定を活動の基盤におき、2004年末にその集大成である要求開発手法「Openthology」を策定した。

要件開発は本当に行われているか?

 ビジネスドリブンで要求開発を行おうとするOpenthologyはコアの部分である要求開発方法論と、プラグインとなる要求開発ガイドラインから構成され、BDA(Business Driven Architecture)というコンセプトを基盤としている。Openthologyの資料は、クリエイティブ・コモンズ(帰属、同一条件許諾)ライセンスで公開されている。

 Openthologyではビジネスドリブンな要求開発を想定しており、「プロセス構造」、「サービス構造」、「情報構造」を視点として持つとともに、データモデルを中心とせず、オブジェクトモデルをビジネスとITの視覚化の中心に据えている。

 既存のシステム開発でよくいわれる「要求分析」、「要求定義」といった言葉は、要求がすでに存在しているという前提に立っている。しかし、Openthologyでは要求は業務を分析することでロジカルに開発されるべきであると考えており、要求の部分を「開発」と「定義」に分けて考えることで、要求開発を行ってから開発における要求定義に入ることの重要性を訴えている。同アライアンスではこの部分をビジネスとして開拓していく必要性を訴えていくものといえるだろう。

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