海外通貨でのクレジットカード決済を可能にする新サービス

サイバーソースは企業が日本に拠点を構えたまま、オンライン商取引において海外通貨でクレジットカード決済ができるグローバルペイメントサービスを開始した

» 2005年02月02日 20時37分 公開
[ITmedia]

 トランスコスモスのグループ企業、サイバーソースは2月2日、企業が日本に拠点を構えたまま、オンライン商取引において海外通貨でクレジットカード決済ができるグローバルペイメントサービス(GPS)を開始した。企業が、外貨決済をするのに必要になる海外銀行との各種事務手続きの代行や、データ伝送、国内銀行口座への売上資金の振替指示、レポートの提供、テクニカルおよび運用サポートも含めてサービス展開する。

 同サービスは、米サイバーソースと、オランダのグローバルコレクトの事業提携により実現したもの。提携したサービスのうち、日本国内ではオンラインクレジットカード決済に手段を限定して、提供を開始する。

 従来、オンライン商取引を行う国内企業は、日本円の決済にしか対応していないことも多く、それが海外市場での事業機会の損失につながっていたという。同サービスを利用することで、企業は日本国内に商取引の拠点を構えたまま、米ドル、ユーロ、英国ポンドといった海外通貨を利用したオンラインクレジットカード決済を行うことが可能になる。

 結果として、オンラインゲームやソフトウェア製品など、日本国内に限らず米国、欧州でもニーズのある商品やサービスを持つ国内企業が、海外販売向けにスムーズな決済手段を獲得できる。商圏が海外にも広がることで、幅広い顧客層をカバーできるようになるとしている。

 対応カードは、Visa、Master、American Express、JCB、Dinersと、デンマークのDankort、フランスのCarte Bleu、英国のSwitch/Solo、Electronとなっている。

 

 今後は、顧客ニーズに応じて、ほかの通貨オプションや、銀行振込、銀行振替などの決済手段を増やす予定。同社は、今後3年間で同サービスの市場規模は20〜25億円に拡大すると予測しており、その30%のシェア獲得を目指す。

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