IMで拡散のワームが3倍増に

企業向けIMベンダーのAkonixは、IM経由のウイルスや不正プログラムが急増していることから、初の大規模IM攻撃が予想されると警鐘を鳴らしている。

» 2005年02月15日 09時00分 公開
[ITmedia]

 企業向けインスタントメッセージング(IM)製品を提供している米Akonix Systemsは2月14日、AOL、ICQ、MSNのIMネットワークを介して拡散するワームが年初以来10件に上ったと発表した。昨年の同時期に比べると200%増えているという。

 Radicati Groupの報告によれば、公共のIMを利用している企業は全体の85%に上るが、IMのセキュリティ・管理用のエンタープライズソリューションを導入しているのはうち12%にすぎないとAkonixは解説。年内を通じてIMワームは拡散し続けることが予想され、企業ではユーザー教育やポリシー適用など、リスクを最低限に抑える措置が必要だと指摘している。

 Akonixは今年初め、IM経由のウイルスや不正プログラムは3倍以上に増え、初の大規模IM攻撃によって世界の企業ネットワークは広範な被害を受けるだろうと予想。「今年最初の6週間を分析すると、これでも今後10カ月で企業が被る攻撃の件数を過小評価していたかもしれない」と警鐘を鳴らしている。

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