Firefox、バージョン1.0.1でIDNの表示詐称に対応

Mozilla FoundationがリリースしたFirefox 1.0.1では、国際化ドメイン名の表示詐称への対策が行われている。日本語版は3月上旬にリリース予定。

» 2005年02月26日 00時14分 公開
[ITmedia]

 Mozilla Foundationは米国時間の24日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox」のマイナーバージョンアップ版となる「Firefox 1.0.1」を発表した。Mozilla Japanによると、日本語版は3月上旬にリリース予定であるとしている(Aviary Nightlyとしては存在している)。

2月27日追記:その後、Firefox 1.0.1には不具合が見つかり、Mozilla Foundationで対応中。Mozilla Japanからは、その対応版を日本語化してリリースする予定であるとしている。

 同バージョンの最大の変更点としては、国際化ドメイン名(IDN)の表示詐称への対策。これまで、キリル文字などを用いることでドメイン名を詐称できることが指摘されていたが、UnicodeのIDNを「Punycode」(ピュニコード)にしたがったASCII文字列と互換性のある形式で表示することで対応している。PunycodeはRFC3492で定義されるUnicodeの符号化方式の1つ。

 Punycodeを利用しているため、例えば日本語ドメイン名にアクセスすると、アドレスバーの部分がPunycodeで表示されることになる。これを元の文字列で表示させたい場合は、プリファレンスで「network.IDN_show_punycode」の値を「false」と設定する必要がある。プリファレンスはアドレスバーに「about:config」と入力することで一覧が表示される。

 このほか、Unofficial Firefox 1.0.1 changelogなどの情報を見ると、いくつかのバグフィックスが行われている。

 また、Bugzillaなどではロケーションバーにテキストを入力した際にクラッシュに遭遇するバグが報告されているようだが、これについては、Firefoxのコンポーネントディレクトリからautocomplete.xptを削除することで問題を解決できる。

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