古いOpenSSHが攻撃のターゲットに、JPCERT/CCが注意喚起

JPCERT/CCによると、脆弱性が残ったままの古いOpenSSHを用いているサーバが攻撃を受けたケースが複数報告されているという。


 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月9日、OpenSSHの脆弱性を悪用したシステム侵入事件が複数報告されていることを受け、注意を喚起する文書を公開した。

 OpenSSHは、安全なリモートアクセスを行うためのオープンソースのプログラムで、サーバ管理などに幅広く用いられている。しかし過去には何度か、リモートから悪用でき、管理者権限の奪取まで可能な深刻な脆弱性が発見されていた(関連記事)

 脆弱性を修正した最新版「OpenSSH 3.9」もしくは「同3.9p1」を用いている場合には問題はない。しかしJPCERT/CCによると、古いバージョンを利用し続けている場合、これら既知の脆弱性が攻撃され、システムへの侵入を許すケースが多数見られるという。中には、ただ侵入されるだけでなく、フィッシング詐欺を仕掛ける踏み台サーバに転用(悪用)されるケースも報告されているという(2006年5月16日追記:脆弱性が修正されたバージョンはOpenSSH 3.7.1および3.7.1p2以降となります。お詫びして訂正いたします)。

 JPCERT/CCはこれを踏まえ、OpenSSHを利用しているユーザーに3つの事柄を確認するよう勧めている。

 1つは、手元で利用しているOpenSSHのバージョンを確認し、もし古いものを用いている場合は速やかに最新版へアップグレードすること。合わせて、リモートからあらゆるアクセスを許可するのではなく、IPアドレスやホスト名などを用いてアクセス可能なホストを制限すべきという。さらに、OpenSSHの認証方法についても、「UNIXパスワード認証」ではなく「公開鍵認証」や「S/Key認証」などの他の方式を用いるべきとしている。

 仮に、最新版へのアップグレードといった対策を講じるのが難しい場合は、当該ホストをネットワークから切り離したり、対策を取れるようになるまでOpenSSHサービスをいったん停止するといった回避策を検討してほしいという。

 JPCERT/CCはさらに、文書の中でOpenSSHおよびサーバ運用の留意点をまとめたドキュメントへのポインタを示し、サーバの堅牢化に役立ててほしいとしている。

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.




キャリアアップ



エンタープライズ・ピックアップ

news004.jpg 世界で勝つ 強い日本企業のつくり方:利用契約の検討――グローバルクラウドで失敗しないために(前編)
2010年以降、クラウドサービスの利用がさらに加速する。サービスを利用する企業はプロバイダーのデータセンターに預けた自社情報を保護するために、法的な要素を理解しておかなければならない。企業が注意を払うべき法的な検討事項を整理する。

news001.jpg IT投資の新方程式:「Twitter使ってます」――現役MS社員が“社員力”を語る(前編)
マイクロソフトが掲げるプロモーションメッセージ「社員にチカラを。ITで企業力を。(以下、BIEB)」からは、ITで社員の生産性を向上することが業績の拡大につながる、といったニュアンスを感じる。そこで気になるのが「じゃあ、マイクロソフトの社員自身はどうなのよ?」ということ。3人の現役MS社員により実態が明らかになる……?

news010.jpg 産業構造を変えるか:「住宅クラウド」の衝撃
住宅都市工学研究所が進める「住宅クラウド」は、クラウドが企業のIT領域にとどまらず、ビジネスのやり方自体を変える可能性を示している。

news010.jpg オルタナティブな生き方 栗原進さん:ネットでリアルを楽しくしたい
SE出身の企業広報マンでありながら、趣味は落語で憧れの人はインディ・ジョーンズとアナログ全開の栗原さんに、ブログを書く理由やネットからはじまるコミュニケーションについて伺った。

news001.jpg 最強最速アルゴリズマー養成講座:トップクラスだけが知る「このアルゴリズムがすごい」――「探索」基礎最速マスター
プログラミングにおける重要な概念である「探索」を最速でマスターするために、今回は少し応用となる探索手法などを紹介しながら、その実践力を育成します。問題をグラフとして表現し、効率よく探索する方法をぜひ日常に生かしてみましょう。