給与明細などを暗号化して配布――日立ソフトが暗号化機能備えた電子帳票システム

日立ソフトウェアエンジニアリングは3月22日、「秘文」の暗号化機能を組み込んだ電子帳票システム「ReportMission/Delivery for 秘文」を発表した。

» 2005年03月22日 20時43分 公開
[ITmedia]

 日立ソフトウェアエンジニアリングは3月22日、情報の紛失、盗難に備えて暗号化機能を備えた電子帳票システム「ReportMission/Delivery for 秘文」を発表した。

 このシステムは、同社の電子帳票システム「ReportMission」に、暗号化/情報漏えい対策ソフト「秘文」の暗号化機能を組み合わせたもの。これまで紙の形で従業員に配布してきた給与明細や営業報告書などをPDF形式の電子帳票に変換し、さらに秘文の機能によって暗号化したうえで配布できる。

 特徴は、自己復号形式で暗号化を行うため、配布先側に専用ソフトウェアを導入する必要がないこと。また電子帳票化と暗号化、メール配布の各作業はバッチ処理が可能なほか、業務の流れに応じて例外処理を設けることも可能という。

 同社はこのシステムにより、従業員向け配布物を暗号化して情報漏えいのリスクを減らせるとともに、各種帳票を電子化してメールで配布することから、配布コストの削減が図れるという。

 ReportMission/Delivery for 秘文の価格は、1CPU/1000配布先ライセンスで210万円から。対応システムは、クライアント側はWindows 2000/XP。サーバ側はWindows 2000 Serverで、別途データの電子帳票変換用にウィングアークテクノロジーズの「SVF for Web/PDFJavaEdition」とSQL Server 2000が必要となる。

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