MS、Intel、HPが欧州の中小企業支援で連携

MS、Intel、HPが欧州の中小企業向けに情報提供を支援するコンソシアムを設立する。(IDG)

» 2005年03月31日 09時08分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoft、Intel、Hewlett-Packard(HP)の3社は3月30日、欧州の中小企業向けに欧州連合(EU)基金の利用方法について情報提供を支援するコンソシアム設立を発表した。

 このコンソシアムは、技術投資や助成金などを通じた事業拡大の一助となる資金獲得において中小企業を支援することが目的。Microsoftによれば、中小企業が欧州で占める比重は大きく、この地域のGDPの57%に貢献している。こうした企業を支援することで、この地域での技術投資促進と新規顧客開拓につなげたい考え。

 同コンソシアムは、Microsoftの既存プログラムGrants Advisorを基盤として形成する。同プログラムは中小企業が国際、国家、地域レベルで資金獲得のチャンスを見つけるためのツールとリソースを提供。3年前に発足しスペインで試行、その後チェコ、フランス、ハンガリー、ポーランドにも拡大している。

 新コンソシアムでは3社がリソースを拠出し、EU加盟の全25カ国の中小企業向けに、資金獲得チャンスを見つけるためのツールとサービスを提供する。この中には専用のWebサイト、コンサルティングサービス、技術/起業/革新/人材獲得の分野におけるEU助成金申請の支援が含まれる。

 Microsoft、Intel、HPの3社はスモールビジネスへのリーチ拡大の一環として、地元のパートナーおよび独立系ソフトベンダーとの提携を通じてコンソシアムの拡大を図る意向。今年9月か10月までにはEU加盟全25カ国でプロジェクトを立ち上げたい意向だという。

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