秋田県湯沢市、住民1万人分の個人情報をWinnyで流出

秋田県湯沢市は4月15日、住民1万1255人分の個人情報が含まれる名簿がインターネット上に流出していたと明らかにした。

» 2005年04月15日 17時27分 公開
[ITmedia]

 秋田県湯沢市は4月15日、住民1万1255人分の個人情報が含まれる名簿がインターネット上に流出していたと明らかにした。同市は3月に旧湯沢市、稲川町など近隣の4市町村が合併して誕生したが、この合併協議会のPCでWinnyを使用、ウイルスに感染して流出した。同市は「まったく弁解の余地もなく、誠に遺憾なことであり、衷心より深くお詫び申し上げる」と謝罪している。

 同市によると、漏えいしたのは、2003年1月に旧湯沢市が合併に関するアンケートを実施するために抽出した住民の名簿で、1万1255人分の名前、住所が含まれていた。また、このアンケート書類を配布する非常勤の行政職員234人分と、旧湯沢市職員385人分の名簿も流出した。職員名簿には、名前、住所だけでなく、電話番号、年齢などといった情報も記載されていた。合併に関する内部文書も流出したとされるが、これに関してはコメントを控えている。

 同市は、この職員を11日付で訓告処分にした。現在、市民への今後の対応を協議しているところだが、該当する市民に対しては、お詫びの文書を発送することを決めたという。

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