またもやWinnyで診療記録流出――鳥取赤十字病院

鳥取赤十字病院は、小児科の診療記録63人分がインターネット上に流出していることを明らかにした。医師の使用していたファイル交換ソフト「Winny」の新種ウイルスに感染したのが原因。

» 2005年04月01日 15時39分 公開
[ITmedia]

 鳥取赤十字病院は4月1日、小児科の診療記録63人分がインターネット上に流出していることを明らかにした。医師の使用していたファイル交換ソフト「Winny」の新種ウイルスに感染したのが原因。3月30日に匿名の連絡があり、判明した。

 流出したのは、小児科患者のもので、名前、年齢、生年月日のほか、入退院の日付、診療概略、検査データが含まれている。同病院が確認したのは34人分だが、63人分が流出した可能性が高いとみている。

 2003年4月から1年間勤務した医師が、症例の研究目的で自宅のPCに診療記録を保存しておいたものだとみられる。日本医師会は、研究目的で患者の診療情報を利用するには匿名化の措置を講じることを求めいているが、医師はそのような措置を講じずに持ち出していた。

 鳥取赤十字病院は、該当する患者に書面による説明とお詫びを行ったうえで、直接出向き謝罪する。Webサイトにもお詫びを掲載する予定だ。

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