トレンドマイクロは、企業を対象に2005年3月に行った情報漏えい対策の意識調査を発表した。
トレンドマイクロは4月21日、2005年3月に行った情報漏えい対策の意識調査を発表した。2人以上の従業員がいる1012社の企業で、セキュリティ対策製品購入関与者に対して行ったもの。
それによると、過去1年間での情報漏えい事故の発生率は4.1%。企業規模が大きくなるほど、事故を経験した企業が増える傾向にあり、1000人以上の企業では12社に1社の割合で漏えい事故を経験していた。
企業規模 | 〜9人 | 10〜99人 | 100〜999人 | 1000人〜 |
---|---|---|---|---|
事故あり | 1.1% | 2.4% | 4.4% | 8.6% |
事故なし | 95.7% | 93.4% | 87.6% | 76.0% |
不明 | 3.2% | 4.1% | 8.0% | 15.3% |
漏えい事故への危機意識としては、顧客や取引先からの信用低下を懸念するところが多く、個人情報保護法によって科される刑事罰に対する意識は高くないとしている。漏えいの原因として最も危機感を持っているのは、データを保存したメディアの盗難・紛失。続いて、ウイルスや不正アクセスによる情報漏えいを挙げている。メール利用時の操作ミスなどに対する危機感も高かった。
技術的対策としては、ウイルス対策から、機密データへのアクセス記録の管理、セキュリティホール対策の徹底、ユーザー認証、暗号化、持ち出し対策など、幅広い意識を持っている。
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