米国防総省不正侵入の罪で実刑判決

国際ハッキング犯罪組織の元メンバーが、米国防総省のPCへの不正侵入、詐欺共謀罪、児童ポルノ保持の罪で21カ月の禁固刑を言い渡された。(IDG)

» 2005年05月13日 08時15分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米インディアナ州在住の男(21)が、米国防総省のコンピュータに不正侵入した罪で21カ月の禁固刑を言い渡された。司法当局がこのほど明らかにした。

 バージニア州東部地区連邦検察官のポール・マクナルティ氏によれば、この攻撃は国際ハッキング犯罪組織のThr34t Krew(TK)が仕掛けたもので、2002年10月から2003年3月にかけて発生した。

 元TKメンバーのレイモンド・ポール・ステイガーウォルト被告は5月6日、詐欺などの共謀罪1件と、児童ポルノ保持の罪で実刑を言い渡された。米国防総省に対する賠償金1万2000ドルの支払いも命じられている。

 同被告とTKは、インターネット接続されたコンピュータに感染するワーム作成の罪に問われていた。このワームではトロイの木馬ソフトがインストールされ、感染マシンを制御できる状態になる。マクナルティ氏の事務所によれば、国防総省では少なくともコンピュータ2台が感染した。損害の内容は明らかにされていない。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ