サイボウズ、8月からインターネットサービス事業に参入

グループウェアベンダーとして知られているサイボウズがインターネットサービスに参入。RSSとブログの可能性を追求するポータルサービスは、これまでのソフトとの情報共有の架け橋となるのか。

» 2005年06月15日 15時42分 公開
[ITmedia]

 サイボウズといえば、これまでは多くの人がグループウェアを連想していたはず。同社はこの殻を自らで破り、インターネットサービスベンダーへと拡充していく狙いだ。

 「cybozu.net」として8月から開始される新サービスは、招待制ブログとRSSリーダー(フィード)を担うポータルサイトとなる。サイボウズはこの新規事業のために「ネットサービス部」を新設し、数十人体制で臨む。ポータルはRSSを生成する著名ニュースサイトなどのタイトル集積を中心とするものであり、同社独自のディレクトリ構造で見せていくという。

 なお、cybozu.netの前身は現在でも社会人向けポータルとして機能しており、「サイボウズ ガルーン」「サイボウズOffice/AG」のメニューリンクから約17万人/月のユーザーが訪れているという。8月開始時はこのコアユーザー層に変化は無いものの、同社は個人ユーザーへの浸透も狙う。

 また、cybozu.netは、RSSの可能性を開花させることも目的とされているサービスだという。同社はRSSへの広告出校プロセスやページビュー換算の仕組みも模索し、ポータルサービスのベストプラクティスとしてOEM販売も計画している。8月開始時のシステムの一部には、シックス・アパートのTypePadを利用。ポータルの扉となるホームページ、独自のRSSリーダー、招待制ブログのためのローカル投稿ツールなどは独自開発となる。

 なお、サービス開始当初は独自のインターネットサービスとしてメディア事業としての開始になるが、同社のグループウェアとの連携もロードマップに含まれている。

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