NEC、現場とオフィスを結ぶユビキタスモニタリングサーバを発表

NECは日本SGIとの協業に基づき、手のひらサイズのユビキタスモニタリングサーバ「UNIVERGE WNXサーバ」を製品化、同日から販売開始する。

» 2005年08月04日 12時42分 公開
[ITmedia]

 NECは8月4日、手のひらサイズのユビキタスモニタリングサーバ「UNIVERGE WNXサーバ」を製品化、同日から販売開始した。

WNX SERVER WNX SERVER

 同製品は、外形寸法が手のひらサイズの96(幅)×65(高さ)×50mm(奥行)、重量が約180gと小型・軽量のマイクロサーバ。バッテリー駆動で約3時間の連続運用が可能で、小型カメラと接続し、工事・警備・レスキュー現場などでのウェアラブル・コンピューティング環境としての利用が見込まれている。

 また、本体にコンパクトフラッシュ型のカードを2枚搭載可能で、映像・音声のリアルタイム配信や蓄積を行なうことも可能なため、監視カメラなどのソリューションも考えられる。OSはNetBSD。

 NECでは、音声/データ通信とコンピュータシステムを統合することで、企業のワークスタイル変革や知的生産性向上などを可能とするソリューション群「UNIVERGEソリューション」を提案している。そして、ソリューションの開発からプロモーションに関する支援、「UNIVERGE」製品群の販売などをパートナー企業と連携して推進するものとして「UNIVERGEパートナープログラム」があるが、今回の発表は日本SGIと協業したUNIVERGEソリューションの1つと言えよう。日本SGIではウェアラブル・コンピューティングを事業ドメインの1つと考えており、今回の製品のベースとなる「ViewRanger」を2004年6月に発売しているが、工事現場などにおけるソリューションとして大明および大明の100%出資子会社のIPテクノサービスと共同開発して「RiskRanger」「RiskRecorder」などの製品も生み出している(関連記事参照)

 価格は25万7500円で、9月下旬から出荷予定。なお、同製品はNECのオフィス兼ショールーム「NECブロードバンドソリューションセンター」および「NECブロードバンドソリューションセンター関西」でデモ展示される。

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