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» 2005年08月11日 15時54分 UPDATE

SCO Forum:マクブライド氏、対IBM訴訟と将来計画について語る

SCO Groupのダール・マクブライドCEO兼社長は、年次フォーラムの場でインタビューに応じた。「SCOの将来が法廷での勝利にかかっているわけではない」と同氏は言う。

[IDG Japan]
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 SCO Groupのダール・マクブライドCEO兼社長は8月8日、ラスベガスで行われた同社の年次「SCO Forum」でComputerworldのインタビューに応じ、IBMなどを相手取って同社が起こしている訴訟、ならびに新たに打ち出した同社の将来計画について語った。同社に批判的な人々の主張に反し、「SCOの将来が法廷での勝利にかかっているわけではない」とマクブライド氏は語る(関連記事)

 以下にインタビューの抜粋を掲載する。


―― IBMNovellなどに対するSCOの2年越しの訴訟で、予想外の出来事はありましたか? 一連の訴訟の影響でもっと多くの企業ユーザーが、SCOの知的財産ライセンス部門であるSCOsourceからUNIXコードをライセンスすると期待していたのですか?

マクブライド SCOsourceライセンス契約はもともと当社が考え出したものではなく、顧客の要求から生まれたものです。彼らは訴訟が決着するまで待たずに、SCO UNIXライセンスの下でLinuxを使いたかったのです。いち早く契約した顧客もあります。契約を結ぶユーザーがぼつぼつ出てきたときに、「SCOが最終的に勝訴しても顧客を保護する」という免責措置を打ち出した企業が出現し始めたのです。

 これはある意味で興味深いシナリオです。われわれはもう、この戦略を追求してはいません。そこまでやっている時間がないのです。まず法廷で勝利を勝ち取り、それから状況を再検討するつもりです。

 これまで何度も「SCOは大変なことになる」と言われ続けてきましたが、まだ大変なことは起きていません。

―― IBMとの訴訟の公判が開始する2007年2月までのSCOの戦略を聞かせてください。

マクブライド 訴訟を提起した後、今後の経営方針について社内で話し合いました。今から1年近く前のことです。そしてわれわれは2010年までに、アジャイルコンピューティング分野でリーダーになるという方針を打ち出しました。アジャイルコンピューティングとは、どこにいようとも、またどんなデバイスであっても、ビジネスアプリケーションがユーザーと一緒についてくるという環境です。現在、この分野でまだ存在しないのは、ワイヤレス機能を組み込んだ製品です。

 過去25年間は、ビジネスアプリケーションが中心でした。これからの25年間は、新しいデバイスに対応したビジネスアプリケーションが中心になるでしょう。当社は以前からその技術を持っていますが、現在、それを拡張しています。これは当社にとって、数々の新たな成長機会を切り開くものです。

 9月には必ずそれを発表します。これは非常にユニークな製品です。リアルタイム接続機能を備え、広帯域を利用できるビジネスコミュニケーションツールとして、ビジネスのあり方を変えるものとなるでしょう。

―― 訴訟を起こして以来、SCOはIP(知的財産)企業になり、もはや製品企業とは見なせないという指摘があります。この見方は間違っているのですか? 訴訟が継続中でもSCOは新製品にフォーカスしているのですか?

マクブライド 訴訟費用の上限を以前に設定したおかげで、われわれは現在、製品にフォーカスすることが可能になっています。もし上限を設定していなかったら、今後も高額な訴訟費用を払い続けなければならず、われわれは将来的に存続できないかもしれません。われわれが製品で現金を生み出すことができるかぎり、イノベーションにフォーカスし続けることができます。

―― IBMとの訴訟で負ければ、SCOは企業としての生命が絶たれると言う人もいます。SCOが勝訴すればどうなりますか? また、敗訴すればどうなりますか?

マクブライド もし負ければ、われわれは終わりだ、と以前は考えていました。しかしこれに対する私の考え方はすっかり変わりました。たとえ敗訴しても、われわれには新進技術と世界的な知名度が残されています。もしわれわれが勝訴すれば、この巨大新進技術の開発にさらに拍車がかかるでしょう。勝訴すれば、ほかの訴訟の必要がなくなると思います。こういった前例があれば、それ以上訴訟をする必要がなくなるからです。

 勝利宣言をするのが目的ではありません。われわれの主張にはしっかりした根拠があるのだと言おうとしているだけです。

―― では、SCOの将来はどうなるのですか?

マクブライド やり残したことを実行し、われわれの技術を当社のブランドのように大きく成長させたいと思っています。SCO OpenServerの次期アップデートの時期としては、2年後が妥当だと考えています。当社では多くの作業が進行中です。

 また先ごろ、マーケティング担当上級副社長とししてティム・ネグリス氏を新たに迎え入れました。彼は、この業界そしてSCOのことを理解しており、当社の製品を売り込む方法を知っています。SCOは死んだと言っている人もいますが、その逆に、われわれは積極的に事業を拡大しようとしているのです。開発中の新製品は、大きなチャンスをわれわれにもたらすでしょう。当社が最大の価値を提供できるのは、大手企業ユーザーだと思います。

 われわれは法廷で勝利するにせよ敗北するにせよ、われわれが開発作業に取り組まなければ、ほかに何をするというのでしょうか。SCOの中核社員は非常に元気な連中です。こうった人々が社内にいることで大いに元気づけられます。3年前と比べると、明らかに今のほうが、われわれに大きなチャンスがあります。法廷でのチャンスだけでなく、市場でも大きなチャンスがあるのです。

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