NECは、サン・マイクロシステムズの製品を活用して企業のアイデンティティ基盤やシングルサインオンシステム構築を実現するサービスを開始する。
NECは9月1日、サン・マイクロシステムズのアイデンティティ管理製品を活用し、企業のアイデンティティ情報の一元管理/制御を実現する「統合アイデンティティ管理システム構築サービス」を開始した。NECは2005年4月、Sun Microsystemsとの間でシステムインテグレーション事業および技術開発に関する戦略提携を結んでいるが、その一環として提供される。
多くの企業では、業務システムやグループウェアなど、アプリケーションごとに異なるアイデンティティ情報がばらばらに発行、利用されており、運用管理の手間やコストが課題となっている。また、退職したユーザーの休眠アカウントを悪用されて情報漏えいにつながるリスクも指摘されている。
今回のサービスは、複数のシステムにまたがり企業全体をカバーするアイデンティティ基盤を構築し、それに沿った認証/シングルサインオンを実現することで、こうした問題の解決を狙ったもの。アイデンティティ基盤やシングルサインオンシステムに必要なコンサルティングからシステム構築、運用支援までを提供する。
具体的には、サンのプロビジョニングソフト「Sun Java System Access Manager」を活用して、企業全体にまたがるアイデンティティ基盤を構築。さらに、サンのアクセス管理ソフトウェア「Sun Java System Access Manager」やNEC自身が開発、提供してきたシングルサインオン製品「SECUREMASTER」を組み合わせ、アイデンティティに基づくアクセス制御/シングルサインオンを実現する。
また、ActiveDirectoryとの連携やLotus Notes/Domino、mySAP ERPといったアプリケーションとの組み合わせを展開するほか、ICカードを活用することで、より高い強度を備えた認証も実現できるという。
両社は今後、NECの「iBestSolutionsCenter」内にデモシステムを設置し、共同で販売を行っていく。今後3年間で100億円の売り上げを目指すという。
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