NTTコムウェア、ネットワーク越しの処理も可能な指紋入退室管理システム

NTTコムウェアは、ネットワーク越しの認証にも対応した指紋認証入退室管理システム「e-UBF Lock」を発表した。

» 2005年09月12日 19時21分 公開
[ITmedia]

 NTTコムウェアは9月12日、入退室管理とPC端末へのログイン管理の両方を一元的に管理できる指紋認証システム「e-UBF Lock」を発表した。

 NTTコムウェアはこれまで、IDとパスワードの組み合わせに代わり、指紋認証によって端末へのログインを行えるようにする企業向け指紋認証システム「e-UBF」を提供してきた。今回発表されたe-UBF Lockは、その機能を入退室管理に適用するシステムだ。e-UBF同様、指紋の陰影をそのまま認証に用いるのではなく、表面の凹凸断面を数値化して認証を行う周波数解析方式を採用し、高速かつ正確な本人確認を実現する。

 ネットワーク経由の認証にも対応しており、遠隔拠点に配置された入退室用指紋認証リーダーやPC端末用の指紋センサーの認証処理を一元的に管理することも可能だ。これを活用すれば、管理者が常駐しない地方拠点においてセキュリティ管理を行い、出張者に対し時間や日時を限定して入退室権限を与える、といった運用も可能になる。ただし、指紋認証リーダー側に指紋データを保持させ、ローカルに認証を行うことも可能だ。

 e-UBFシステムの指紋認証管理サーバ「e-UBF Server」と連携させれば、入退室管理とPC端末へのログイン管理の一元化が可能となる。これにより、指紋データの登録/削除に要する手間を省き、認証処理、ログ管理や運用管理などの効率化を実現するという。

 製品はe-UBF Lock管理サーバと指紋認証リーダー、ドアの開閉を制御するe-UBF電気錠コントロールユニットなどから構成されており、価格はe-UBF Lock管理サーバが10万2900円から、指紋認証リーダーと電気錠制御ユニットの組み合わせは44万1000円。9月20日より販売を開始する。

 なおNTTコムウェアでは製品発売に合わせ、IBM e-ServerにUBF Serverをインストールし、設定を済ませた「IBM eサーバ・アプライアンスモデル」もリリースする。

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