「うっかり送信」による情報漏えいを防止、NTTソフトウェア

NTTソフトウェアは、メールの誤送信を防ぐ機能を追加したセキュリティソフト「CipherCraft/Mail」の新バージョンを発表した。

» 2005年09月29日 22時07分 公開
[ITmedia]

 NTTソフトウェアは9月28日、メールセキュリティソフト「CipherCraft/Mail」の新バージョンを発表した。電子メールの暗号化だけでなく、本文の内容や送信先ドメインをチェックして誤送信を防ぐ機能を備える点が特徴だ。

 CipherCraft/Mailは、国産暗号アルゴリズム「Camellia」を採用して電子メールの暗号化を行うソフトウェア。基本的にはプロキシ方式を取っているため、既存システムに大きな変更を加えることなく導入できる点が特徴だ。

 新バージョンでは新たに、メールの誤送信防止機能が追加された。送信しようとするメールの件名や添付ファイルの有無、本文の重要キーワードをチェックするほか、送信先ドメインの信頼性や送信実績の有無、暗号送信可否といった要素を元にメールを評価し、「安全」「注意」「警告」の3段階に分類する。

 評価結果は、送信先メールアドレスとともに「送信確認ダイアログ」に表示される。ここでユーザーがチェックを入れない限りメールは送信されない仕組みで、「うっかり重要なデータを添付したまま送信してしまった」「本来送るべきではない人にまで転送してしまった」といったケースを防ぐ。

 このメール誤送信防止機能は、CipherCraft/Mailのクライアント版に搭載される。クライアント版はWindows 2000/XPで動作し、価格は10ライセンスで10万円。12月1日より販売が開始される。

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